
- 基礎知識
唇の血色が悪い原因と改善方法 健康的で美しい唇を取り戻すには
リップメイクを落とすと顔色が悪く見える
ヌーディな色を試したいけどリップメイクが映えない
季節関係なく唇が乾燥する
そんなお悩みはありませんか?
「唇の色なんて、元々血色がいい人と、そうでない人がいるだけの違いでしょう?」
―――確かに元々の肌の色も関係するのですが、
唇の色は、私たちの健康状態や生活習慣を映し出す大切なサインです。
本記事では、その原因を一緒に探り、具体的な改善方法をご紹介します。ぜひご自身に合ったケアを取り入れて、健康的で美しい唇を手に入れましょう。
唇の色が悪くなるのはどうして?

唇の血色が悪いと体調が悪く見えてしまったりしませんか?原因は色々あって1つだけではないのですが、唇の血色の良し悪しには生活習慣や体内の状態が大きく関係しており、以下の4点が主な要因と言われています。
1.栄養不足
2.血行不良
3.ストレス
4.お手入れ不足
このセクションでは、栄養、血行、ストレス、そしてお手入れの不足がどのように唇に影響を与えるのかを具体的に解説していきます。
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栄養が足りていないとどうなるの?唇の健康には体内の栄養状態が大きく影響しますが、どの栄養が不足するとどんなことが起こるのでしょうか?
1.鉄分やビタミンB群の不足
唇の色がくすんで見えたり、乾燥しやすくなります。
これは体内の酵素を運ぶヘモグロビンが減少し唇に十分な酸素が行き渡らなくなることが原因です。2.ビタミンB2やビタミンB6の不足
皮膚の再生をサポートする重要な役割を担っているので、不足すると皮膚の潤いが失われます。3.ビタミンCの不足
肌の免疫を高めたり、コラーゲンの生成を助けてくれる役割なので、不足すると血行が悪化してくすんで見えてしまいます。例えば忙しいからと手軽なパンやお菓子ばかりを食べている方は要注意。特にビタミンB群が不足していると思うので、レバーやほうれん草を食べたり偏りがちな食事を見直しましょう。
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血行が悪いと唇にどんな影響があるの?唇の色は血液の流れによって決まるため、血行が悪いと必然的に唇の色も悪くなってしまいます。例えば、長時間同じ体勢でいたり運動不足だと血流が悪くなり、冷え症にも繋がってしまいます。
特に冷え性は、手足はもちろん唇にも血液が届きにくくなるため注意が必要です。
軽い運動習慣を身に着けることで全身の血流が良くなるので、まずは仕事の合間に肩を回してみることから始めてみましょう。 -
ストレスが唇に影響を与える理由ストレスでも唇の色が悪くなるの?と思われるかもしれませんが、ストレスはもはやすべての敵です。唇の色にだって悪影響を及ぼします・・・!
と言うのも、人はストレスを感じると交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が悪くなるため、間接的にストレスが唇の色をすくませる要因になり得るということです。
たとえば仕事や人間関係のストレスで食欲がなくなったり、無性に甘いものやジャンキーなものが食べたくなったりすると、栄養不足になります。ホルモンバランスも乱れて、皮膚の新陳代謝が低下し、結果として唇の乾燥やくすみの原因になってしまうのです。
こうしたことを防ぐためにも、深呼吸や瞑想、趣味の時間を持つなど自分なりのリラックス方法を見つけることが大切です。 -
お手入れ不足が唇の乾燥を招く原因唇は顔の中でも皮膚が薄い部分で、乾燥しやすい特徴があります。特に、リップクリームを使わない、紫外線対策を怠るなどのお手入れ不足が原因で、唇の乾燥が進み、血色が悪く見えることがあります。さらに、リップメイクを落とさずに寝てしまったり、唇を頻繁に舐める癖があると、唇の健康に悪影響を与えることもあります。
たとえば、冬場の乾燥した空気やエアコンの効いた部屋に長時間いると、唇の水分が奪われ、ひび割れやくすみが目立つことがあります。唇専用の保湿アイテムや、UVカット効果のあるリップクリームを使うことで、このようなトラブルを未然に防ぎましょう。
栄養不足を解消する食事の工夫

唇の血色を改善するための第一歩は、食事の栄養バランスを見直すことです。唇の色が悪くなる原因のひとつが体内の栄養不足。体の内側からしっかりケアすることで、自然な血色を取り戻せます。このセクションでは、唇に必要な栄養素や食事のポイント、手軽に取り入れられるレシピを詳しくご紹介します。
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唇に必要なビタミンやミネラルとは?唇の健康を保つためには、特定の栄養素が重要です。中でも鉄分、ビタミンB群(B2、B6など)、そしてビタミンEが欠かせません。これらの栄養素は血液の循環を良くし、唇の皮膚を再生・保護する働きがあります。
日常の食事で意識したいのは、栄養素が豊富で調理が簡単な食品を選ぶことです。
下記を参考にしてみてください。【鉄分】
血液中のヘモグロビンを作る成分です。不足すると貧血を引き起こし、唇が青白くなる原因になるので積極的に摂りましょう。
主な食材・・・レバーや赤身肉、ほうれん草や納豆など【ビタミンB群】
細胞の新陳代謝を助けてくれます。皮膚の健康維持に欠かせません。
主な食材・・・赤身の魚、豚肉、鶏肉、玄米など【ビタミンE】
抗酸化作用が高く、血行を促進しながら唇を若々しく保つ効果が期待できます。
主な食材・・・アーモンドなどのナッツ類やひまわりの種、アボカドやオリーブオイルなど
また、忙しい朝には、スムージーにほうれん草やアーモンドミルクを加えるのがおすすめ。おやつ代わりにナッツやドライフルーツを持ち歩けば、外出先でも簡単に栄養補給ができます。こうした小さな工夫で、日常の食事に必要な栄養を取り入れることができます。 -
手軽に作れる栄養たっぷりのレシピ唇の健康に良い栄養素を効率的に摂るための簡単レシピをいくつかご紹介します。
ほうれん草のスクランブルエッグ
~鉄分とタンパク質がたっぶり摂れ、朝食にピッタリな一品~【材料】(二人分)
ほうれん草・・・1束
卵・・・2個
油・・・大さじ1
塩こしょう・・・少々
牛乳・・・大さじ1
有塩バター1.ほうれん草は根元を少し切り落とし、十字に切り込みを入れて振るい洗いをする。食べやすい大きさにカットする。
2.ボウルに卵を割り入れてよく混ぜる。牛乳、塩こしょうを加えてさらに混ぜる。
3.フライパンに油を入れて中火で熱し、ほうれん草を加えてしんなりするまで炒めて端に寄せる
4.空いたところにバターを加え、溶け始めたら卵液を入れて半熟状態になるまで加熱する。
5.全体を大きく混ぜるように手早く炒めたら完成。アボカドとナッツのサラダ
~ビタミンEを効率よく接種でき、見た目も華やかなサラダ~【材料】(二人分)
アボカド・・・1個
ナッツ・・・お好みで
ミニトマト・・・1個
ベビーリーフ・・・適量
☆オリーブオイル・・・大さじ1
☆レモン汁・・・大さじ1
☆塩・こしょう・・・適量1.アボカド、ミニトマトを食べやすい大きさにカットする
2.ベビーリーフと一緒にお皿に盛る
3.☆をまぜたドレッシングをかける
4.上からナッツを散らしたら完成。大豆のミネストローネ
~鉄分やビタミンB群が手軽に摂れて、体も温まるメニュー~【材料】(二人分)
オリーブオイル・・・分量外
ベーコン・・・適量
玉ねぎ・・・¼個
じゃがいも・・・1個
にんじん・・・1/2個
キャベツ・・・2枚
トマト・・・1個
セロリ・・・適量
大豆(蒸し)・・・1/2袋(50g)
パセリ・・・適量
☆コンソメ・・・小1
☆塩・・・小さじ1/2
☆水・・・・500cc1.ベーコンは1cm幅、野菜は1cm角に切る。(じゃがいもは水にさらして水気を切る)
2.鍋にオリーブオイルを入れて熱し、ベーコン、玉ねぎを加えて玉ねぎが透き通るまで中火で炒める。じゃがいも、にんじん、キャベツを加えてさっと炒める。
3.2に☆、トマト、セロリ、大豆を加えてさっと混ぜる。煮立ったら蓋をし、弱火で5~7分煮る。 4.器に盛ってパセリを散らして完成。 -
サプリメントを選ぶときのポイント日々バランスのいい食事を心がけたいところですが、どうしても時間がない時、または苦手な食材があってどうしても躊躇してしまう時は、サプリメントに頼るのも一つの手です。
ただし、自分が不足している栄養素を把握したり、選び方には注意が必要です。たとえば、鉄分を補いたい場合は、ヘム鉄を含むものを選ぶと吸収率が高まります。また、ビタミンB群やビタミンEのサプリメントも、含有量が適切で信頼できるメーカーのものを選ぶことが重要です。さらに、サプリメントを摂るタイミングも効果に影響します。食事と一緒に摂ることで吸収率が高まるものもあれば、空腹時の方が効果的なものもあります。自分に合ったサプリメントを選ぶためには、医師や薬剤師に相談することがおすすめです。
血行を良くして唇の色を明るくする方法

唇の血色を改善するためには、血行を良くすることが大切です。血行が滞ると、唇に十分な酸素や栄養が行き届かず、くすんで見えることも。そこで、日常の中で簡単に取り入れられる血行促進方法を3つご紹介します。これらを試して、自然な血色と健康的な唇を取り戻しましょう。
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生活の中でできる簡単なエクササイズ血流をよくするためには、体を動かすことが基本ですが、唇に関して言えば激しい運動をする必要はありません。日常生活の中で取り入れられる簡単なエクササイズが効果的です。
まず試してほしいのが、「あいうえお体操」。これは口を大きく動かしながら、「あ」「い」「う」「え」「お」と発音するだけの運動です。唇や頬の筋肉をしっかり動かすことで、顔全体の血行が促進され、唇にも新鮮な血液が届きやすくなります。
また、デスクワークの合間には首や肩を回すストレッチを行うことで、全身の血流がスムーズになります。たとえば、パソコン作業が多い人は1時間おきに立ち上がり、肩を回したり腕を伸ばしたりしてみてください。こうした簡単な動きが、唇の血色改善にもつながります。
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唇に効くマッサージのやり方唇専用のマッサージを取り入れることで、血行が良くなって血色が明るくなります。
特別な道具は必要なく、手軽に始められる方法としておすすめです。まず、保湿効果のあるリップバームや美容オイルを準備します。これを唇全体に薄く塗り、指先で優しく円を描くようにマッサージを行います。力を入れすぎないことがポイントです。1~2分程度続けるだけで、唇がポカポカと温かくなり、血行が促進されていくのを感じられるはずです。乾燥対策にもなるので、唇が柔らかくなりますよ。
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温めて血流を良くする方法唇の血流を改善する最も簡単な方法の一つが「温める」ことです。特に寒い季節や血行が悪いと感じるときには、ホットタオルを使ったケアがおすすめです。
やり方はとてもシンプル。タオルをお湯に浸し、適度に絞った後、唇に軽く当てます。これを1~2分ほど続けるだけで、唇周りの血行が良くなり、血色が改善されるのを実感できます。さらに、温めることでリラックス効果も得られるため、心身ともにリフレッシュできるのが魅力です。ただし、終わった後はそのまま放置しないように。ホットタオルでリラックスした後は、リップバームや美容オイルで保湿ケアをしてくださいね。
(温活は唇だけでなく、目を瞑って瞼に当てると睡眠改善にも役に立ち、ストレス軽減にも繋がるので、ぜひ試してみてください)
また、ベッドに入る前には集中ケアリップクリームを使用するのもおすすめですよ。
ストレスを減らして唇の色を健康的に

唇の血色は、心と体の健康を映し出す鏡のようなもの。ストレスが溜まると血流が悪くなり、唇の色にも影響を与えることがあります。日常の中でできるストレス軽減の工夫を取り入れて、唇の血色を取り戻しましょう。
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毎日の生活でストレスを減らすコツストレスの原因をダイレクトに取り除けるのであればそれが一番の近道なのですが、たとえば今すぐ解決法が見つからない時。
日常生活に小さな工夫を取り入れるだけでストレスを軽減させることは可能です。まずおすすめなのが瞑想や深呼吸。瞑想は、静かな場所で5分程度座り、心の中に浮かんだ雑念を、浮かんでは消して、浮かんでは消してを繰り返し心の中を空っぽ状態にします。
難しければ、ゆっくりと呼吸をするだけでも効果があるため、仕事の合間や寝る前のちょっとした時間に行うと、心が落ち着きリフレッシュできるでしょう。長時間座りっぱなしのデスクワークの方は、たまに階段を使って違うフロアのお手洗いに行くなど、気分転換に社内を軽くお散歩してみてはいかがでしょうか。
少しだけ外の空気を吸いに出てみるのもいいかもしれませんね。
また、趣味の時間を作って絵を描いたり、読書をしたり、映画を観たり、軽いジョギングをしたり・・・とにかく自分が楽しめる時間を意識的に確保してみてください。
もはや趣味がない、外に出たくない・・・そんな時はもう1日中寝てしまいましょう!
眠れないならヒーリング系のお香を炊いたり、α波の音を流しながら目を瞑るだけでも良いと思います。こうした日々の小さな行動が、ストレス緩和に繋がり唇の血色を明るく保つ助けになります。
唇ケアの見直しポイント

美しい唇を保つためには、日々のケアが欠かせません。特に乾燥しやすい唇は、適切なお手入れを続けることで、自然な血色や柔らかさを取り戻せます。このセクションでは、唇を潤すための具体的なケア方法や、リップバームの選び方、手軽に作れる自家製リップケアをご紹介します。
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唇を潤すケアが大切な理由とその方法唇の乾燥は血色が悪く見える原因のひとつ。唇には皮脂腺がないため、顔の他の部分よりも乾燥しやすい特徴があります。唇の表面が乾燥していると、翌朝のリップメイクの仕上がりにも影響するため保湿ケアを習慣にすることがとても大切です。
たとえば、日中の乾燥を防ぐには、UVカット効果のあるリップクリームを使用して、外出先でこまめに塗り直すことで、紫外線や乾燥から唇を守ることができます。夜には、保湿力の高いリップマスクを使って唇に潤いを与えましょう。
また加湿器を使って部屋の湿度を保ったり、水分補給をしっかり行うことで体の内側と外側両方のケアができ、お肌や唇の健康を守ることができます。 -
自分に合ったリップバームやクリームの選び方リップバームやクリームは、自分の唇の状態に合ったものを選ぶことが大切です。成分や使用感を確認し、目的に合わせて選びましょう。
・ひび割れや皮むけが気になる方・・・シアバターやワセリンが含まれた保湿力の高いタイプがおすすめです。
・唇が荒れやすい方・・・敏感肌用の低刺激タイプを試してみてください
・自然なツヤ感を出したい方・・・ホホバオイルやアーモンドオイルが配合されたものを選ぶと良いでしょう。選ぶ際には、香りやテクスチャーも重要なポイント。たとえば、ミントの香りで気分をリフレッシュしたり、無香料のタイプでメイクの邪魔をしないものを選ぶと、毎日のケアが楽しく続けられます。
※ちょっと自分に合わないかも、と感じるリップクリームに出会った場合は都度成分表示を確認し、自分に合うものを見つけていきましょう。 -
天然素材で作る簡単リップケア方法市販のリップケア製品も便利ですが、自宅にある天然素材を使って手作りリップケアを楽しむのもおすすめです。はちみつとオリーブオイルを使ったケアは、簡単で効果的な方法のひとつ。
~作り方~
1.はちみつとオリーブオイルを1:1の割合で混ぜる
2.唇に優しく塗り広げ、そのまま5分ほど時間を置いてからぬるま湯で洗い流す以上です。
とっても簡単ですし、はつみつの保湿力とオリーブオイルの栄養分で唇がうるツヤになるのでおすすめです!
また、砂糖を少量加えると、スクラブとしても使える万能ケアに。週に1回程度のペースで行うことで、唇の表面の古い角質が落ち、リップクリームの浸透も良くなります。手軽でコストも抑えられるので、ぜひ試してみてください。 -
医療アートメイクで血色感を持続させる唇の血色が悪い原因はさまざまですが、体質や生活習慣、唇のケア方法を改善してもすぐには変わらない場合があります。そんなときに役立つのが医療アートメイクです。
唇の色素を自然なトーンで補うことで、健康的な血色感を1〜2年程度キープできます。くすみが気になる方や、リップなしでも明るい印象を保ちたい方におすすめの方法です。
施術は医療機関で行われ、安全性の高い色素を使用するため、ナチュラルな仕上がりになります。日々のケアと組み合わせて、より美しい唇を目指しましょう。
まとめ
唇の血色が悪くなる原因は、栄養不足や血行不良、ストレス、ケア不足などさまざまです。しかし、日常の習慣を少し変えるだけで、唇の色を明るく健康的に改善することができます。本記事で紹介した方法を取り入れて、自分に合ったケアを続けていきましょう。美しい唇は、健康の象徴であり、毎日の自信につながります。