基礎知識

医療アートメイクが赤くなる原因とは?変色対策と修正方法をご紹介

医療アートメイクが赤くなる原因とは?変色対策と修正方法をご紹介

医療アートメイクを施術してしばらく経つと、「眉が赤っぽく変色してきた」「写真を撮ると思ったより赤く映る」と感じる方も多いようです。特に、SNSや記念写真では、実際よりも赤みが強調されてしまうケースも少なくありません。

今回の記事では、赤くなる原因や写真で目立つ理由を解説します。さらに、補色メイクでの応急対策や写真映えを良くする撮影テクニック、リタッチや除去の判断基準と費用・期間までまとめてご紹介。赤くなった医療アートメイクの対処法に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムを読んでわかること

・医療アートメイクが赤く変色して見える原因(肌質・色素・経年変化・撮影条件など)を理解できる

・写真やオンラインで赤みが強調される理由と、その見え方を抑える撮影・照明テクニックがわかる

・補色メイクやベース作りなど、赤みを自然に見せるための応急ケア方法を学べる

・リタッチや除去といった修正方法の選び方・費用・期間の目安を知ることができる

医療アートメイクが赤くなったときの原因と写真で目立つ理由

医療アートメイクが赤くなったときの原因と写真で目立つ理由

まずは、医療アートメイクが赤く見える原因や、写真で赤みが強く映る条件をみていきましょう。

  • 肌質や色素による変化と時間の経過

    医療アートメイクの色味は、施術直後と時間が経ったあとで少しずつ変化していきます。最初の赤みは肌への刺激による一時的な反応で、ほとんどの場合は自然におさまるでしょう。一方、肌質や使われた色素の特性、紫外線による影響などによって、時間の経過とともに色合いが変わる場合もあります。

  • 写真やオンラインで赤みが強く映る光とカメラの条件

    実際の肌では気にならなくても、写真やビデオ通話では赤みが強く見えるケースもあります。光の種類によって色の見え方が変わるため、白熱灯や間接照明は赤みを強調し、夕方の自然光も少しオレンジ寄りに写ってしまいます。

  • 様子見できるケースと早めに相談すべきサイン

    施術後すぐのうっすら赤い程度なら、時間とともに落ち着くため慌てる必要はありません。痛みや腫れがなく、照明や角度で赤みが気になる場合は、保湿と紫外線対策をしながら様子を見ましょう。

    一方、赤みが日に日に強くなったり、痛みや腫れ・熱感を伴ったりする場合は早めに相談してください。また、一部だけ赤く色ムラが極端に目立つ場合や、かゆみ・湿疹がある場合も注意が必要。施術したクリニックに相談し、必要ならセカンドオピニオンや皮膚科での診察も検討しましょう。

すぐにできる応急ケア 赤みを自然に見せるメイクと映りの工夫

すぐにできる応急ケア 赤みを自然に見せるメイクと映りの工夫

クリニックでの根本的な解決も大切ですが、まずは今日から使えるテクニックで、気になる赤みをカバーしましょう。ここでは、すぐに実践できる応急ケアを3つご紹介します。

  • 補色を使ったメイクで赤みをやわらげる方法

    赤色の補色は緑色です。グリーン系のカラーコントロール下地やコンシーラーを使えば、赤みを中和して自然な肌色に近づけられます。

    色相環

    具体的な使い方としては、まず赤みが気になる眉の部分に、グリーンのコントロールカラーを少量指先で軽くたたき込むようになじませます。このとき、こすらずにポンポンと優しく乗せることがポイント。その上から肌色に近いコンシーラーを重ねて、さらに自然に仕上げましょう。

    引用:Wikipedia 色相
    色相の総体を順序立てて円環にして並べたものを色相環(しきそうかん、英: color circle[1])と言う。色相環上では、補色を反対の位置に設ける。

  • 手持ちコスメを組み合わせたベース作りと質感調整

    特別なアイテムを買わなくても、手持ちのコスメを組み合わせるだけで赤みはカバーできます。ポイントはファンデーションの色と質感です。

    赤みが気になる場合は、イエロー系のファンデーションもおすすめ。ピンク系は赤みを強調してしまうので避けましょう。リキッドやクッションファンデーションのようにカバー力のあるタイプを薄く重ねると、赤みを自然に隠せます。

    パウダーファンデーションだけでカバー力が足りない場合は、リキッドやクリームタイプをベースにしましょう。

  • 写真で赤みを抑える照明や角度のテクニック

    メイクだけでなく、撮影時の工夫でも赤みを軽減できます。照明やカメラの角度を少し意識するだけで、写真の印象はぐっと変わります。

    おすすめは自然光を活用すること。窓際で撮影する場合は、直射日光ではなくレースカーテン越しの柔らかい光を使うと、肌の色が自然で明るく見えます。午前中から正午過ぎの明るい時間帯を狙うと良いでしょう。

修正を考えるときの選び方

修正を考えるときの選び方

医療アートメイクの赤みが気になる場合、色補正のリタッチで調整できるケースと、除去を検討したほうがよいケースがあります。ここでは、それぞれどのような場合に向いているのかを解説します。

  • 色補正のリタッチで調整できる場合

    色補正リタッチは、赤みを帯びた色素に対して、補色となる寒色系の色素を入れてバランスを整える方法です。完全に除去するのではなく、色調を修正して自然な仕上がりに近づけます。

    この方法が向いているのは、色味だけが気になるケース。たとえば、赤みやオレンジ系に変色していても、形や濃さには満足しているときにおすすめです。全体的に均一に赤くなっている場合や、部分的な赤みでも範囲が狭い場合は、色補正で十分きれいに整えられるでしょう。

  • 除去を検討したほうがよいケース

    色補正では対応しきれないほど変色が進んでいる場合や、形そのものを変えたい場合は、除去を検討しましょう。

    流行遅れのデザインになってしまった場合や、太すぎる・細すぎるなど形を大きく変えたい場合も、除去したあとに医療アートメイクを入れ直すほうが、理想的な仕上がりに近づけられます。

修正にかかる費用と期間 写真で目立つ赤みを解消するための計画

修正を考えるときは、費用や通う回数、期間も事前に知っておくと安心です。ここでは、リタッチと除去それぞれの目安をまとめました。

  • 補正リタッチの料金と通うペース

    眉の色補正リタッチは、1回3〜6万円程度が目安です。両眉全体なら5万円前後、部分補正なら3万円程度から対応可能なクリニックもあります。多くの場合、1回で完璧に仕上がるわけではなく、2回の施術が必要です。

    色素の定着には時間がかかるため、施術の間隔は1〜2ヶ月空ける必要があります。最初の施術から完成まで、最短でも2〜3ヶ月かかると考えておきましょう。大切なイベントがある場合は、半年前から計画を立てると安心です。

  • 除去を選ぶときに必要な期間と注意点

    レーザー除去は1回2〜5万円程度が目安ですが、色素の濃さや深さによって5〜10回程度必要な場合があり、合計で10〜50万円かかる可能性もあります。

    施術間隔は1〜2ヶ月で、肌の回復を待ちながら少しずつ色素を薄くしていきます。完全に除去するには半年〜1年以上かかる場合もあるため、焦らず経過を待ちましょう。

    除去後は1〜2週間ほどダウンタイムがあり、赤みや腫れ、かさぶたが出ます。この期間は人前に出る予定を避け、紫外線対策をしっかり行いましょう。

まとめ

医療アートメイクの赤みや色ムラは、写真では強調されるケースがありますが、実際の見た目は意外と気にならないものです。

まずは「見せ方」でカバー。窓際の自然光で撮影したり、イエロー系ファンデを使ったりするだけで、赤みがぐっと目立たなくなります。

もっとしっかり整えたいなら、色補正リタッチや除去もおすすめの選択肢です。複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った方法を見つけましょう。

医療アートメイクは「ちょっとした工夫」で見た目が格段にアップ。自分に合った方法で、いつでも自信のある目元を楽しんでください。

Q.赤っぽさは時間がたてば落ち着く?
A.医療アートメイク直後の赤みは、多くの場合、時間の経過とともに自然に落ち着いていきます。施術直後は、針や色素の影響で肌が一時的に刺激を受けるため、赤みや軽い腫れが見られる場合がほとんどです。
しかし、これは通常の反応であり、数時間から数日程度で徐々に改善していきます。個人差はありますが、日常生活に支障をきたすほど長く続くことはほとんどありません。心配な方も多いかと思いますが、焦らず経過を見守ってください。
Q.リタッチと除去はどちらが費用を抑えやすい?
A.軽い変色や微調整であれば、リタッチのほうが費用を抑えやすく、相場は6万円〜12万円程度です。一方、除去は10万円〜50万円と幅があり、デザインや色を大きく変えたい場合に向いています。
ポイントは変色の状態です。色ムラがひどい、またはデザインを変えたい場合は、最初から除去を選んだほうが総額や施術回数を抑えられる可能性があります。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。