基礎知識

知っておきたい!眉毛タトゥーと医療アートメイクの決定的な違い

眉毛タトゥーと医療アートメイクは針で皮膚に色素を入れていくという点は同じですが、目的や色素を注入する範囲、施術者や衛生面での管理などは全く異なります。
この記事では眉毛タトゥーと医療アートメイクの違いや、医療アートメイクの技術を習得できるIMAAアートメイクスクールについて解説していきます。

眉毛タトゥーと医療アートメイクの違いとは?

  • 眉毛タトゥーの特徴とその効果

    眉毛タトゥーとは、一般的なタトゥーや刺青と同じで、デザインを生涯残すことを目的としています。腕や脚、背中などに入れ、カルチャーやファッション、アートの1つとして用いられる技術です。
    基本的に手彫りまたは機械彫りにより皮膚にインクを注入していきますが、注入する深さは医療アートメイクよりも深い真皮に注入します。そのため、肌のターンオーバーで自然に色素が排出されることがなく、生涯肌に残ります。また、注入に使う針は医療アートメイクよりも太い0.25〜0.4mmの物を使用しますが、非医療行為であるため麻酔が使えず、痛みが強いという欠点もあります。

  • 医療アートメイクの特徴とデメリット

    医療アートメイクは、皮膚のごく浅い部分に専用の針やマシーンで色素を入れ定着させる施術です。

    がん患者さんや火傷などで皮膚が傷ついた方のために医療的目的で行われることも多いですが、最近では美容目的で眉やアイライン、リップラインなどに医療アートメイクを施すことも多くなりました。

    医療アートメイクの施術者は、専門の訓練を受けた知識や経験が豊富なプロフェッショナルであることが望ましく、医師又は医師の指示のもと、看護師の施術になります。
    平成13年11月8日、厚生労働省より【針先に色素を付けながら皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為は医師免許を有しないものが業として行えば医師法17条に違反する】という通知が出されており、資格のない人が個人サロンで施術を行うことは違法となります。

    医療アートメイクは皮膚の浅い層に色素を注入していくため、肌のターンオーバーと共に排出され薄くなることが特徴です。そのため、医療アートメイクの持続期間は約2年と言われており、より良い状態を保つためには繰り返しの施術が必要となります。

  • どちらを選ぶべきか?目的別のおすすめ

    タトゥーと医療アートメイクは似て非なるものですが、選ぶときは目的を明確にしたうえで選ぶといいでしょう。

    眉毛タトゥー
    タトゥーは真皮層に色素を注入するため、ターンオーバーの影響を受けません。経年変化による色褪せは見られますが、生涯にわたりインクが残り続けます。
    そのため、メンテナンスがほぼいらず、長期間同じ眉デザインを維持したい場合に適しています。

    医療アートメイク
    医療アートメイクは皮膚の表皮層に色素を注入していくため、肌のターンオーバーと共に自然に色素が排出されていきます。通常は1〜3年程で徐々に薄くなっていくため、定期的なメンテナンスが必要になります。その分、色や形を調整しやすく、好みやトレンドに合わせたアップデートが可能なため、定期的にデザインを調整したい人には最適です。

医療アートメイクで理想の眉を提供

  • 医療アートメイクの施術プロセス

    医療アートメイクの施術では、まず最初に眉のデザインを決めていきます。
    眉のデザインが決まったら、次に色味を決めていきます。デザインや色味は、個人の骨格や肌の色、元々の眉の色などからより最適なデザインを提案します。
    デザイン・色味の決定後、痛みを軽減させるための麻酔を塗り、施術に入っていきます。

  • 最適なデザインを提案する力をつけるIMAAの少人数レッスン

    お客様に満足してもらえる医療アートメイクを提供するためには、デザイン力やより理想に近い色味の調合ができることが重要になります。
    IMAAでは、経験豊富な講師陣が少人数制の講習でレッスンを行います。そのため、疑問点はすぐに聞くことができ、デッサン力などの技術の習得がしやすい環境が整っています。特に、初めて医療アートメイクの技術を学ぶ方にとっては講師陣との距離が近い分、不安なく講習を受けることが可能です。

IMAAアートメイクスクールの特徴と魅力

  • カリキュラム内容と学べるスキル

    IMAAのカリキュラムは、初めて医療アートメイクを学ぶ方向けの講義と、スキルアップしたい方向けの講義に分かれています。
    さらに、眉・リップ・アイラインと習得したいパーツ毎に選択することができます。
    眉は手彫りによる「マイクロブレーディングコース」と「パウダーグラデーションコース」、リップとアイラインはマシン彫りによる技術を習得することができます。

    特に眉の医療アートメイクは、デッサン力がお客様の満足度を左右する大きな要因であると考えているため、眉のデザインが苦手な方でもしっかりと技術を習得できるように力を入れて講習を行っています。

  • 卒業生の声と成功事例

    IMAAで技術を習得した卒業生の方の声です。

    IMAAでは卒業後の進路の相談や、就職先の提供も行っております。
    卒業後のサポートも万全のため、安心して講習から卒業まで通っていただけます。

眉毛タトゥーのリスクと医療アートメイクの安全性

  • 眉毛タトゥーのリスクと注意点

    眉毛タトゥーは医療アートメイクよりも太い針を使用して、皮膚の深い部分に麻酔を使わずに色素を注入します。骨に近いこともあり、かなりの痛みを伴います。
    また、タトゥーで使用する色素には、発色や定着を良くしたり、変色を防止するために多くの金属が含まれている可能性があります。そのため、MRI検査で反応してしまい検査を受けることができなかったり、色によっては除去が難しかったりすることがあります。

    他にも、医療アートメイクにも共通するリスクではありますが、

    • ⚫︎ 肌トラブル
    • ⚫︎ 傷跡が残る
    • ⚫︎ アレルギー反応
    • ⚫︎ 血液感染症(B・C型肝炎や梅毒など)

    などがあります。ただし、これらのリスクは施術者の技術や衛生環境、インクの品質などが大きく関係します。
    一般人が行う眉毛タトゥーは安全基準が必ずしも保たれているわけではなく、これらのリスクが大きくなることがあります。

  • 医療アートメイクの安全性

    前述したように、医療アートメイクにも肌トラブルなどのリスクはありますが、医療機関で受けるアートメイクは安全基準が満たされておりリスク管理に対する十分な対策が取られています。
    特に眉は目の周辺に位置するため、リスクと安全性を考慮するなら医療アートメイクがおすすめです。
    また、衛生管理については、IMAAの講習で学ぶことができ、より安全な医療アートメイクをお客様に提供することが可能です。

  • IMAAでの安全管理体制

    IMAAでは、提携クリニックの院内で技術研修を行うため、万が一の場合にもすぐに対応することができます。
    また、クリニック内での施術のため、衛生管理がしっかりとされており、必要な道具は全てそろった状態で技術研修を行うことができます。

医療アートメイクの持続期間とメンテナンス方法

  • 医療アートメイクの施術後の持続期間と効果

    医療アートメイクは一般的には1〜3年持続すると言われています。しかし、入れた色味が薄かったり、定着が悪かったりするとこの限りではありません。

  • 長持ちさせるためのメンテナンス方法

    医療アートメイクを長持ちさせるためには、1回目の施術後、必ず2回目の施術が必要です。1回目の施術で形や色を決め色素を入れていきますが、ほとんどの場合部分的に色素が抜けてしまったり全体的に薄くなってしまいます。薄くなった部分を補充するように2回目を入れていくため、2回の施術を経て完成します。

    施術者は、なぜ2回の施術が必要なのかをお客様にきちんと説明することが必要です。

  • 定期的なメンテナンスの重要性

    医療アートメイクは1〜3年で徐々に薄くなっていきます。全体的に薄くなる場合もあれば部分的に穴抜けのように薄くなる場合もあります。そのため、追加メンテナンスを1年以内に設けている所が多いです。メンテナンスを入れることにより常にきれいな眉でいられる他にも、1回の施術時間も短くなりお客様の負担も軽減できますよね。

医療アートメイクを選ぶ理由:自然な仕上がりとカスタマイズ性

  • 自然な仕上がりの実現方法

    IMAAでは、2種類の眉のデザインが習得可能です。特に自然な仕上がりを求める場合は、毛を1本ずつ描いていく「マイクロブレーディング」という技術が適しています。
    自眉が増えたかのように毛を描き足していくため、普段からナチュラルなメイクをする人や、眉のメイクは自分でしたいという人などに選ばれます。

    1本ずつ描いていく技術のため、個々の眉の毛流れに合わせた描き方が重要になります。さらに、眉毛は眉頭・眉山・眉尻とそれぞれ毛の流れが異なるため、それぞれの部分に合わせたストロークを描けることが満足度の高い医療アートメイクを提供する上で大事になります。
    IMAAでは紙でのシートレッスンから始まり、立体フェイスマスクへのレッスン、実際のモデルへの施術レッスンと、技術の習得までしっかりとサポートします。

  • カスタマイズ性の高さとその魅力

    眉の医療アートメイクは毛並み眉とパウダー眉、さらにはこの2つをかけ合わせたオーダーメイドの3パターンの医療アートメイクを提供しています。

    そのため、自然な増毛感を出せる毛並み眉「マイクロブレーディング」、

    眉メイクの時間を短縮してくれてすっぴんでもメイクをしているかのように見せてくれるパウダー眉「パウダーグラデーション」、

    この2つの特徴をいいとこどりした「マイクロブレーディングミックス」

    と選ぶことができるため、より自分にあった眉を選ぶことができます。

  • 顔の骨格に合わせたデザインの提案

    医療アートメイクを初めて学ぶ人たちの多くが、「眉のデザインの方法がわからない」と声をそろえて言います。
    IMAAではそんな不安も解消できるよう、眉のデッサンの講習には特に力を入れています。
    顔には、一般的に見て美しい顔と認識する比率「黄金比」が存在します。その黄金比をもとに眉をデザインしますが、個々の顔の骨格や肉付き、髪型などでも似合う・似合わないがあるため、様々な要素を考慮してデッサンができるように講習を行います。
    さらに、スムーズにデザインの提案やカウンセリングを行うことができるよう、医療アートメイクを行う前のカウンセリングの方法なども講習で学ぶことができます。

まとめ

タトゥーと医療アートメイクは針の深度や効果期間、痛みや施術者などに大きな違いがあります。
眉毛ひとつで顔の印象を大きく左右するため、眉毛の医療アートメイクを施術するためには顔の黄金比を知るところから始め、より骨格に似合う眉毛をデザインできるスキルが必要です。

IMAAアートメイクスクールでは、少人数制のレッスンでスクール生が疑問を残さず卒業できるようにサポートしています。
医療アートメイクの施術者を目指している人は一度、IMAAアートメイクスクールの無料体験会にご参加ください。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。