基礎知識

唇の美しさを引き出す医療アートメイクスクール:タトゥーとは異なる魅力

医療アートメイクの需要が高まっている今、唇の医療アートメイクはメイク時間の短縮や、すっぴんでも血色の良い唇を得るために必要な施術となっています。
そんな医療アートメイクとタトゥーとの違いや、医療アートメイクを施術するアーティストになるためのスクールについて解説します。

タトゥーとは?基本情報とメリット・デメリット

タトゥーのメリットやデメリットについて解説します。

  • タトゥーの定義と歴史

    タトゥーは「入れ墨」や「刺青」とも呼ばれ、古くは紀元前3300年頃から始まっていたと言われています。
    タトゥーは皮膚の深い部分に針を使って色を着色していく技術で、文様や文字、絵柄などを描いていきます。

    参考:Wikipedia – 入れ墨

  • タトゥーのメリット

    タトゥーは皮膚の深い部分に着色していくため、肌のターンオーバーに影響されずにほぼ永久的に残り続ける点がメリットです。
    また、タトゥーのデザインにはそれぞれ意味があるため、自分を表現するツールにもなります。

  • タトゥーのデメリット:痛みとリスク

    タトゥーの施術は医師や看護師免許を持っていなくても施術することが可能です。そのため麻酔を使うことができず、麻酔のない状態で肌に針を刺していくため痛みがとても強くなります。また、深くまで針を刺すため、骨に針の振動が伝わりより痛みを強く感じます。
    医療アートメイクの施術場所が医療機関であるのに対し、タトゥーは特に決まりがないため、時には不衛生な環境でのタトゥー施術によって感染のリスクなども上がります。 他にも以下のようなデメリットが考えられます。

    • ⚫︎温泉やプール、ジムなどに行くことができない場合がある
    • ⚫︎就職活動や仕事に影響がある
    • ⚫︎他人の目が気になったり、理解を得られなかったりすることがある

唇の医療アートメイクの魅力とは?

唇の医療アートメイクの魅力について解説します。

  • 唇の医療アートメイクとは

    唇の医療アートメイクは「リップアートメイク」と呼ばれ、唇の色素の薄い方や、くすみのある唇に施術を行うことでトーンアップが期待できます。また、左右のバランスが悪い唇を、均一な美しい形に整えることも可能です。
    自然な色味にすることも可能なため、メイク時間の短縮や、すっぴんでも唇の血色がよい状態を保つことができるため人気の施術部位です。

  • 効果と持続期間について

    唇のアートメイクの持続期間は1〜3年と個人差が大きくなります。
    その要因として、唇は他の部分と比べて細胞が生まれ変わるサイクルが早いため、色素が定着しにくいことが挙げられます。
    また、乾燥や肌荒れを起こしやすく、その分ターンオーバーも早くなるため、色素が抜けやすい部分でもあります。

  • 医療アートメイクのアフターケア

    唇の医療アートメイクのアフターケアは

    • ⚫︎ワセリンや軟膏を塗って保湿し、乾燥や汚れを防ぐ
    • ⚫︎なるべく刺激を与えないようにする
    • ⚫︎かさぶたを無理に剥がさない
    • ⚫︎紫外線対策をする
    • ⚫︎施術部位のピーリングを避ける

    刺激やピーリングなどによって新陳代謝が活性化されると、ターンオーバーも促進されてしまいます。それにより、色素はどんどん排出されてしまうため、唇を刺激から守りつつしっかりと保湿するようにしましょう。

タトゥーと医療アートメイクの違い

タトゥーと医療アートメイクの違いについて解説します。

  • 技術と手法の違い

    タトゥーと医療アートメイクは似ているようで大きく違います。
    針を刺し色素を入れる医療アートメイクは医療行為となるため、医師または医師の指示のもと、看護師が施術を行います。
    一方でタトゥーの施術者は「彫師」と呼ばれ、資格がなくても施術を行うことが可能です。

  • 効果の持続期間の比較

    タトゥーは皮膚の真皮に色素を注入していくのに対し、医療アートメイクは表皮への色素の注入になります。
    真皮層は肌のターンオーバーの影響を受けないため半永久的に色素が残り続けますが、表皮は肌のターンオーバーによって色素が少しずつ排出されていくため、1~3年程で薄くなったり消えたりすることがほとんどです。

  • 痛みとリスクの違い

    施術の痛みは針の太さと針を刺す深度によって左右されます。
    タトゥーの施術では一般的に0.25〜0.4mm程度の太さの針を使用します。また、真皮にまで針を刺すため、痛みを強く感じやすくなります。

    一方で医療アートメイクは、0.01〜0.03mm程度の太さの針で、皮膚の浅い部分に針を刺していきます。医療行為となり医師または医師の指示のもと、看護師が行う施術のため、麻酔を使用して痛みを軽減させることが可能です。

    感染のリスクに関しても、医療行為でないタトゥー施術は以下のようなリスクが考えられます。

    • ⚫︎細菌感染症
    • ⚫︎アレルギー
    • ⚫︎内出血によるアザ
    • ⚫︎真皮にハリを刺すため弾性繊維や膠原線維に傷がつく(皮膚の弾力低下)
    • ⚫︎ケロイド
    • ⚫︎神経の損傷によるしびれ
    • ⚫︎肝炎やHIVなどの血液感染

    タトゥーを施術する「彫師」と呼ばれる人たちは、特に法律による規制があるわけではないため、資格を持たない人が施術をすることがほとんどです。その場合、針やガーゼなどの衛生材料が衛生的に保たれていなかったり、皮膚構造の正しい知識を持たずに施術をすることによって、感染やアレルギーのリスクが大きくなります。また、真皮層まで針を進めるため、神経や繊維を傷つける恐れもあります。

    医療アートメイクも同じようなリスクが考えられますが、皮膚の浅い部分にまでしか針を進めないため、神経や繊維を傷つけるリスクはありません。また、医療行為のため、医師の指導下で衛生管理が行われており、感染のリスクはかなり低いといえます。

唇の医療アートメイクの費用と施術の流れ

唇の医療アートメイクは眉やアイラインの料金と比べると高く設定されていることが多いようです。その理由や医療アートメイクの施術の流れについてご紹介します。

  • 一般的な費用の目安

    唇のアートメイクの一般的な費用としては、2回の施術で100,000〜200,000円程です。
    クリニックによっては、この料金からさらに指名料が追加でかかるところもあります。
    眉やアイラインと比べて唇の医療アートメイクの料金は高い傾向にあります。唇への施術は高度な技術を要するため、高く設定しているクリニックが多いようです。

  • 初回カウンセリングとデザイン選び

    顔に黄金比があるように唇にも黄金比が存在します。施術者はカウンセリングで、お客様の顔の作りや唇のバランスなどからより似合うデザインを提案することが大事になります。

    また、口唇ヘルペスや色素沈着などのリスクがあるため、これらもカウンセリングの際に確認しておく必要があります。
    口唇ヘルペスによる水ぶくれが施術後にできてしまうと、色素の定着が悪くなったり患部を通じて滲んでしまったり、口唇ヘルペスの痛みが加わり施術後がとても不快になってしまったりします。お客様に口唇ヘルペスの罹患の有無を確認するとともに、罹患歴のある人に対しては事前に内服薬にて対応するなどが必要になります。

    また、唇にシミがあったり、メラニンの多い人の場合、施術による刺激で色素沈着が生じ、黒みがかった青色に発色してしまうことがあります。事前のカウンセリングで必ずメイクをしていない状態の唇を確認するようにしましょう。唇にシミのある人には事前にレーザーなどでシミの除去を行っておくことも検討していただくよう促すことが重要です。

  • 施術当日の流れとアフターケア

    唇の医療アートメイクの当日はまず、カウンセリングでお客様とデザインや色味の相談をしていきます。普段使用している口紅や、希望のデザインや色味の写真などを持ってきていただくとデザインを決めやすいです。
    医師の診察にて施術が可能であれば麻酔を塗る前に唇にデザインを施していきます。
    デザインが完成したら麻酔を塗ってしばらく置き、感覚が鈍くなってきたら施術に入ります。
    施術中は痛みをあまり感じない人がほとんどですが、都度痛みの具合を確認するようにしましょう。

唇の医療アートメイクのアフターケアと長持ちさせるコツ

唇の医療アートメイク後は適切なケアが重要になります。

  • 施術後のケア方法

    唇の医療アートメイクの後は、施術部位を清潔にし、保湿をしっかりとすることが重要です。
    食事の後は精製水コットンを使用し拭き取るようにします。また、施術後1週間は専用のリップクリームやワセリン、オイルなどを使用して保湿するように説明します。施術の翌日から角質が剥がれ始めますが、無理に剥がそうとせずに様子を見るように伝えます。
    剥がしてしまうことで色素沈着や、色素の定着が思うように行かない可能性があります。

  • 日常生活での注意点

    唇の医療アートメイクのダウンタイムは1週間ほどで、その間は刺激物を控えたり、紫外線を避けたりする必要があります。
    ダウンタイム中の唇は非常にデリケートなため、スクラブやアレルギーの可能性のある食品などは避けるように伝えましょう。また、紫外線も刺激になるため外出時はマスクを使用し紫外線が当たらないように気をつける必要があります。

  • 定期的なメンテナンスの必要性

    医療アートメイクは基本的には2回の施術で完成します。
    1回目の施術から2〜3週間空けて2回目の施術を行います。
    色味を濃くしたい場合や、1回目の施術後まばらに色が抜けてしまった部分を補修するように2回目の施術を行います。

IMAAアートメイクスクールの特長と受講のメリット

ここからはIMAAアートメイクスクールの特長をご紹介します。

  • 経験豊富な講師陣

    IMAAアートメイクスクールの講習は、現役で活躍するアーティストによる講習です。
    現役アーティストが講師として講習を行うため、常にアップデートされた技術の習得が可能です。

    以下は講師陣の唇の医療アートメイクの症例です。

    施術前

    施術後

  • 少人数制レッスンの利点

    IMAAアートメイクスクールでは少人数制の講習を行っています。
    また、SNSを通して講師陣への質問もできるため、疑問を残すことなく卒業することができます。

  • 卒業後の就職支援

    IMAAアートメイクスクールでは、卒業後希望の方には就職先のご紹介を行っています。
    また、卒業後にさらに自分の技術を磨きたい方への様々な講習もご用意しています。
    卒業後の進路についてお悩みの方はお気軽にご相談ください。

まとめ

医療アートメイクとタトゥーの違いは針の太さや深度、痛みや感染のリスクなど様々な違いがあります。
また、施術者の資格の有無なども関係します。
医療アートメイクの施術者は医師や看護師の資格があれば可能ですが、医療アートメイクのスクールを卒業しているかどうかでお客様からの信頼度が変わります。

医療アートメイクの施術者になりたいと考えている方は、ぜひIMAAアートメイクスクールの無料体験会にお越しください。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。