- 基礎知識
メイク崩れにさようなら!医療アートメイクで毎日をもっと楽に
「朝のメイクに時間がかかってしまう」「汗や水でメイクが崩れてしまう」「メイクを上手にできない」と感じたことはありませんか?そんな悩みを解消してくれるのが医療アートメイクです。
この記事では、医療アートメイクの基本から施術のポイントまで、詳しくご紹介します。
医療アートメイクとは?その基本知識
医療アートメイクの基本について解説します。
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医療アートメイクの定義
医療アートメイクとは、医師や看護師が専用の器具を用いて、皮膚のごく浅い層(表皮〜真皮浅層)に色素を注入する施術です。
これにより、眉やアイライン、リップなどのメイクを半永久的に維持することができます。一般的なメイクとは異なり、水や汗に強く、自然な仕上がりが特徴です。
忙しい朝の時間を有効に使いたい方や、常に美しい状態を保ちたい方、毎日のメイクが上手くできない方などにおすすめの施術です。 -
医療アートメイクとタトゥーの違い
医療アートメイクとタトゥーは一見似ていますが、根本的に異なります。
タトゥーは皮膚の深層(真皮)に色素を入れるため、一度入れると基本的には消えません。
一方、医療アートメイクは皮膚の浅い層(表皮〜真皮浅層)に色素を入れるため、肌のターンオーバーと共に数年で色が薄くなり、自然に消えていきます。また、使用する色素も異なり、医療アートメイクでは安全性の高い医療用色素を使用します。
医療アートメイクのメリットとデメリット
医療アートメイクのメリット・デメリットの両方を知り、施術を決めるひとつの基準にしてください。
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医療アートメイクの主なメリット
医療アートメイクのメリットは以下のようなものです。
- ⚫︎メイク時間の短縮: 毎朝のメイクにかかる時間を大幅に削減できます。特に眉やアイラインは難しい部分ですが、医療アートメイクなら常に完璧な状態を維持できます。
- ⚫︎美しさの持続: 水や汗に強いため、海やプール、スポーツ時でもメイクが崩れる心配がありません。
- ⚫︎自信の向上: すっぴんでも整った顔立ちをキープできるので、急な外出やお泊りでも自信を持って行動できます。
- ⚫︎肌への負担軽減: 毎日のメイクとクレンジングによる部分的な肌への負担を減らし、肌荒れのリスクを低減します。
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医療アートメイクのリスクと注意点
医療アートメイクは、メイク時間の短縮などのメリットがある一方で、リスクや注意点にも留意する必要があります。
- ⚫︎アレルギー反応: 稀に色素に対するアレルギーを起こす場合があります。事前にパッチテストを行うことでリスクを軽減できます。
- ⚫︎仕上がりの不満: デザインや色味が自分のイメージと異なることがあります。カウンセリングでしっかりと施術者に希望を伝えることが重要です。
- ⚫︎色素の変色: 時間の経過とともに色が薄くなったり、黒ずんだ色に変色する可能性があります。定期的なメンテナンスでケアするようにしましょう。
- ⚫︎痛みや腫れ: 施術部位によっては痛みや軽度の腫れが生じることがありますが、多くの場合数日で治まります。
- ⚫︎紫外線対策の徹底: 施術後、より綺麗な状態を保つためには常に紫外線から施術部位を守る必要があります。
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医療アートメイクを受ける前に知っておくべきこと
施術を受ける前には、以下のポイントを確認しましょう。
- ⚫︎クリニックの選択: 信頼できる医療機関を選ぶために、口コミや評判をチェックしましょう。
- ⚫︎施術者の技量: 施術者が十分な経験を持っているか、自分の理想とするデザインを作ることができるかなど確認が必要です。
- ⚫︎カウンセリング: 十分な時間をかけてカウンセリングを受け、自分の希望や不安をしっかり伝えましょう。
- ⚫︎健康状態の確認: 妊娠中や特定の持病がある場合、施術を受けられないことがあります。
- ⚫︎施術後の生活: 施術後は一定期間、紫外線を避けたり、保湿や摩擦の防止など特定のケアが必要です。
医療アートメイクの施術プロセス
医療アートメイクの手順や流れについて解説します。
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施術前の準備とカウンセリング
より理想のデザインを得るためには、施術前の準備は非常に重要です。
- ⚫︎カウンセリング: 施術者と直接話し合い、希望のデザインや色味、仕上がりイメージを詳細に伝え共有します。また、肌質やアレルギーの有無、体調なども確認します。
- ⚫︎デザイン決定: 顔立ちや骨格、筋肉の動きなどに合わせて最適なデザインを提案してもらい、納得いくまで調整します。
- ⚫︎パッチテスト: 色素に対するアレルギー反応を確認するため、小さな範囲でテストを行います。
- ⚫︎施術日の設定: 施術後のケア期間や、初回施術から2週間〜2ヶ月後の2回目の施術日などを考慮し、最適な日程を選びます。
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施術中の手順と使用機器
施術は以下の手順で行われます。
- ①麻酔クリームの塗布
痛みを軽減するために、施術部位に麻酔クリームを塗ります。 - ②色素の準備
希望の色味に合わせて色素を調合します。 - ③施術
専用のマシンや針を使って、皮膚の浅い層(表皮〜真皮浅層)に色素を注入します。施術時間は部位によりますが、1〜2時間程度です。 - ④仕上げ
施術部位に軟膏を塗布し、アフターケア方法や注意事項をお伝えします。
- ①麻酔クリームの塗布
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施術後のケアとアフターサービス
より美しい理想のデザインを維持するためには、施術後のケアも大切です。
- ⚫︎クーリング: 施術部位を冷やして炎症や腫れを抑えます。長引くことで色素の定着が悪くなる可能性があります。
- ⚫︎アフターケアの説明: 洗顔やメイクの再開時期、避けるべき行動などを詳しく教えてもらいます。
- ⚫︎定期チェック: 色素の定着や色味を確認するため、数週間後に再度来院することがあります。
- ⚫︎リタッチ: ほとんどの場合、2回の施術でデザインが完成します。初回施術で排出された色素や、欠けた部分を補うように色の修正や濃さの調整を行います。
医療アートメイクの種類と適用範囲
医療アートメイクは主に眉、アイライン、リップ、ヘアを受けることができます。それぞれの特長を解説します。
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眉アートメイクの詳細
眉毛は顔の印象を大きく左右する重要なパーツです。
- ⚫︎技法: 一本一本の毛流れを再現する「マイクロブレーディング」や、パウダーで描いたような「パウダーブロウ」などがあります。
- ⚫︎効果: 薄い眉毛や左右非対称の眉毛を自然に整えることができます。
- ⚫︎デザイン: 顔の骨格や表情筋に合わせて、最適な形や太さを提案してもらえます。他にも、どういった印象を他者に与えたいか、普段のメイクや髪色などからも最適なデザインの提案を受けましょう。
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アイラインアートメイクの詳細
アイラインの医療アートメイクは、目元の印象を強くしたい方におすすめです。
- ⚫︎技法: まつ毛の間を埋める「インサイドライン」や、ラインを引く「アウトサイドライン」などがあります。
- ⚫︎効果: 目を大きく見せたり、目力をアップさせることができます。すっぴんでも目力を維持することができます。
- ⚫︎デザイン: 自然なラインからしっかりしたラインまで、好みに合わせて選べます。ラインのテールひとつで印象が変わるため、細部までしっかりと納得のいくデザインを提案してもらうようにしましょう。
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リップアートメイクの詳細
リップの医療アートメイクは、唇の色や形を整え、若々しい印象を与えます。
- ⚫︎技法: 全体を色づけする「フルリップ」や、輪郭を整える「リップライン」などがあります。
- ⚫︎効果: 血色の良い自然な唇を演出できます。くすみや色ムラの改善にも効果的です。加齢とともに薄くなる唇の色味を改善できるため、若々しい印象の維持にも効果的です。
- ⚫︎デザイン: 好みの色味や形状にカスタマイズ可能です。
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リップアートメイクの詳細
髪の生え際や薄毛部分をカバーし、ボリューム感を出します。
- ⚫︎技法: 頭皮に毛根を模したドットや線を描きます。
- ⚫︎効果: 薄毛や抜け毛が気になる部分を自然にカバーできます。特に生え際や分け目のボリュームアップに有効です。
- ⚫︎デザイン: 髪色や肌色に合わせて色素を調整し、自然な仕上がりを目指します。
医療アートメイクの施術を受ける際のポイント
医療アートメイクを受ける際のポイントを把握しておくことで、より失敗のない施術を受けることができます。
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信頼できる医療機関の選び方
医療アートメイクを理想の仕上がりにするためには、信頼できる医療機関を選ぶことが重要です。
- ⚫︎口コミや評判の確認:インターネットやSNSで実際に施術を受けた方の声をチェックしましょう。
- ⚫︎施術者の経験:公式サイトやカウンセリング時に確認し、実績豊富な施術者を選びます。
- ⚫︎設備と衛生管理:クリニックの清潔さや設備の充実度も重要なポイントです。
- ⚫︎アフターケアの充実度:施術後のケア用品やサポートなど、どの程度充実しているかを確認しましょう。
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施術前のカウンセリングの重要性
施術前にしっかりと施術者と情報やイメージを共有し、より理想のデザインを作ってもらうにはカウンセリングが重要になります。
- ⚫︎希望の明確化:自分がどんな仕上がりを望んでいるのか、具体的に伝えましょう。希望のデザインの写真などを持参するのもいいでしょう。
- ⚫︎疑問や不安の解消:リスクやケア方法など、不安な点は全て質問して解消します。
- ⚫︎施術者との相性:信頼関係が築ける施術者かどうかも重要です。カウンセリングで話をしてみて、話しやすい施術者かどうかも確認しましょう。
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自分に合ったデザインの選び方
まずは、希望のデザインや悩みを施術者に伝えてみましょう。 骨格や筋力、顔の形などをみた上で、より似合うデザインを提案してもらいましょう。
- ⚫︎顔全体のバランス:顔の形やパーツの配置に合わせてデザインを決めます。
- ⚫︎トレンドと個性の両立:流行も取り入れつつ、自分らしさを表現しましょう。
- ⚫︎生活スタイルの考慮:職業やライフスタイルに合ったデザインを選ぶことで、日常生活での満足度が高まります。
医療アートメイクの費用とその相場
医療アートメイクは、施術部位や医療機関によって大きく変わります。
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施術費用の内訳
施術費用は医療機関によって異なりますが、ほとんどの場合以下のような費用がかかってきます。
- ⚫︎施術料:部位や技法によって異なります。眉であれば約5万円〜10万円が一般的です。
- ⚫︎初診料:カウンセリングや診察、パッチテストにかかる費用で、約5,000円〜1万円程度です。無料でカウンセリングをしているクリニックもあります。
- ⚫︎消耗品費:針や色素などの使い捨て用品の費用が含まれる場合もあります。
- ⚫︎処方料:アフターケアに必要な軟膏などの費用がかかる場合もあります。
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追加費用とメンテナンス費用
医療アートメイクは、ほとんどの場合2回の施術で完成します。2回の施術がセットになって料金が設定されている場合もあれば、リタッチとして料金が別で発生する場合もあります。
- ⚫︎リタッチ費用:初めて施術を受ける場合、色素の定着や色味の調整のために、ほとんどのケースで追加施術が必要になります。1回あたり約1万円〜3万円程度です。
- ⚫︎アフターケア用品:施術後のケアに必要なクリームや保湿剤で、約2,000円〜5,000円程度です。
- ⚫︎メンテナンス費用:医療アートメイクは施術部位や技術によって持続期間が変わりますが、一般的に1~3年程度持続すると言われています。より綺麗な状態を維持するには1年に1回程度メンテナンスを行うことをおすすめしますが、その際には再施術費用が発生します。
医療アートメイクの成功事例と失敗事例
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成功事例から学ぶポイント
医療アートメイクを成功させるためにはいくつかのポイントを押さえておきましょう。
- ⚫︎コミュニケーションの重要性:施術者としっかりと意思疎通を図り、自分の希望を明確に伝えることで満足度が高まります。
- ⚫︎適切なアフターケア:施術後のケアをしっかり行うことで、色素の定着が良くなり、持続期間も延びます。
- ⚫︎信頼できるクリニックの選択:評判の良いクリニックや施術者を選ぶことで、技術力の高い施術を受けられます。
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失敗事例から学ぶリスク回避策
反対に医療アートメイクを失敗した事例から、なぜ失敗してしまったのかを解説します。
- ⚫︎安価な施術への注意:極端に安い価格設定のクリニックは、技術や衛生面で問題がある可能性があります。
- ⚫︎無資格の施術者によるリスク:資格のない施術者による施術は、仕上がりだけでなく健康面でもリスクがあります。医療アートメイクは医療機関で医師や看護師免許を持った施術者が行うことが義務付けられています。エステやサロンでのアートメイクは違法にあたるため、必ず医療機関で施術を受けるようにしましょう。
- ⚫︎情報不足によるミスマッチ:事前に十分な情報収集をせずに施術を受けると、仕上がりに不満を持つことがあります。
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成功と失敗を分ける要因
せっかく受ける医療アートメイク、必ず成功させたいですよね。そのためには、施術者の技術はもちろんですが、適切なアフターケアを行うことも忘れないようにしましょう。
- ⚫︎施術者の技術力をしっかりと確認し、自分の理想とするデザインを提供しているか、経験豊富で技術の高い施術者を選ぶことが重要です。 また、医療アートメイクを習得したスクールなどによってもデザインや技術が変わるため、施術者がどこで医療アートメイクを学んだのかなども確認するといいでしょう。
- ⚫︎カウンセリングの充実度: お互いの理解が深まることで、仕上がりの満足度が向上します。納得がいくまで話し合いましょう。
- ⚫︎自己管理: 施術後のケアを怠らず、指示通りに行うことでトラブルを防げます。特に施術後1週間程度は患部の清潔の保持や、見ずに濡らさないこと、擦らないこと、紫外線から守ることなどが大事になります。
まとめ
医療アートメイクは、毎日のメイクを楽にし、すっぴんでも自信を与えてくれる素晴らしい方法です。しかし、施術にはリスクも伴います。本当に信頼できるクリニックを選び、自分の理想のデザインを叶えてくれる施術者を選ぶことが大事です。失敗しないためには十分なカウンセリングとアフターケアを行うことが重要です。
自分に合ったデザインを的確に提案してくれる施術を選ぶことで、理想の自分に一歩近づくことができます。忙しい日々を過ごすあなたも、医療アートメイクで新しい自分を発見してみませんか?