基礎知識

医療アートメイクの持続期間と10年後の変化が気になる!?リスク、コスト、メンテナンスまで徹底解説

医療アートメイクの持続期間と10年後の変化が気になる!?リスク、コスト、メンテナンスまで徹底解説

この記事では、医療アートメイクの持続期間、10年後の見た目や身体への影響、費用に見合った効果があるのか、またメンテナンス方法について詳しく解説していきます。
医療アートメイクを長く楽しむために知っておきたい情報や、将来的に安心して選択できるための基礎知識をお伝えします。初めての方でも納得して判断できるようサポートします。
自身の生活スタイルに合わせて安全で美しいアートメイクを保つための方法を学んでいきましょう。

医療アートメイクはどのくらいもつの?10年後の変化も解説

医療アートメイクはどのくらいもつの?10年後の変化も解説

医療アートメイクに興味を持つと、「施術をするとどれくらい持続するのか」「10年後も満足できる仕上がりが続くのか」など気になる方が多いと思います。医療アートメイクは時間の経過とともに色は徐々に薄くなりますが、適切なケアやリタッチ等のメンテナンスを行うことで自然で美しい仕上がりを長くキープすることができます。
ここでは、医療アートメイクの一般的な持続期間や、10年後の見た目や色の変化、そして美しさを保つためのメンテナンス方法について詳しくご紹介していきたいと思います。

  • 医療アートメイクの持続期間はどれくらい?

    医療アートメイクは肌の浅い層に色素を定着させるため色は徐々に薄れていきます。一般的に1~3年程度で徐々に薄くなっていくといわれていますが、アフターケアや肌の代謝、ライフスタイル等の個人差などで期間は変化します。

    乾燥肌の方は角質層が薄くなっているため色素が浸透しやすく定着しやすい反面、施術後の保湿ケアで色味の持続性や仕上がりに影響を及ぼす可能性があります。
    また脂性肌の方は、油分でメイクが落ちやすいように色素が入りにくく抜けやすくなる傾向にあり、汗や皮脂によって色素が混ざりやすく滲む原因になることもありますが、カウンセリングの時に自分に合った施術やケアを提供しもらうことで仕上がりを保つことができます。

    医療アートメイクの持続期間を延ばすためには、施術前のカウンセリングや施術後の適切なケア、紫外線対策が重要です。リタッチのタイミングを見計らって色を補うことで、長く理想的な状態を保つことができます。

  • 10年後の色や見た目の変化について

    10年後の医療アートメイクは、色素がかなり薄くなっていることが多く、自然な状態に戻っているか、わずかに色が残る程度です。年数が経過すると、肌質や生活習慣によっては色素がオレンジやグレー、青っぽく変色する場合があり、これは色素の性質や肌との相性によるものです。
    このような変色が気になる場合は、医療レーザー等でアートメイク除去後に新たに施術をするか、リタッチや色素修正(カラーチェンジ)を行うことで自然な色味を取り戻すことが可能です。

    また、形に関しても、年数の経過とともに皮膚や筋肉のたるみが影響し眉尻が下がった形へと変化していきます。こうした変化を含め、信頼できるクリニックでカウンセリングを受けることで、より長く美しい仕上がりを維持することができるでしょう。

  • 長く楽しむためのメンテナンス方法

    医療アートメイクを長持ちさせるには、定期的なリタッチ(お直し)や適切なケアが大切となってきます。色素が薄れてきたと感じたら、早めにリタッチを行うことで自然で美しい仕上がりをキープすることができます。
    特にリップやアイブロウは1~3年ごとにリタッチをする方が多く、アフターケアをはじめ、紫外線対策や保湿ケアが重要となってきますので普段行っているスキンケアにも気を配り、特に乾燥や紫外線から肌を守ることで、より長く美しい医療アートメイクを楽しむことができるでしょう。

医療アートメイクによるリスクや副作用について知ろう

医療アートメイクによるリスクや副作用について知ろう

医療アートメイクは、美しさを保つための施術ですが肌に直接色素を入れるため、リスクや副作用についても理解しておくことが大切です。
ここでは、施術に使われる色素の安全性や、肌トラブルを防ぐ方法、長期間にわたり施術を受け続けた場合の身体への影響について詳しくお伝えいたします。
医療アートメイクを安心して楽しむために、リスクについても理解しておくことが大切といえるでしょう。

  • 使われる色素は安全なの?

    医療アートメイクに用いられる色素は顔料といわれる色材を使用しています。
    この顔料は大きく無機顔料と有機顔料の二種類に分けられており、無機顔料は色の安定性が高くアレルギー反応のリスクが低いと言われています。また有機顔料は、無機顔料に比べるとアレルギーを起こしやすいと言われています。
    色素の成分はクリニックによって異なるため、施術前に成分や安全性について確認を行ったり、また、アレルギー体質の方は事前にパッチテストを行うと安心です。施術前にアレルギーリスクについて施術者に相談しておくと、より安心して施術を受けることができるでしょう。

  • どうして色素が皮膚に残るのか?

    医療アートメイクの色素が皮膚に定着するのは、皮膚の浅い部分にある「表皮」という層に色素を入れることで定着するからです。表皮は4つの層からなっており、外側から「角質層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」の4層で構成され、色素は主に一番下の「基底層」やそのやや下の部分に注入されます。
    この基底層は、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が始まる場所でもあり、新しい細胞が古い細胞を押し上げて、最終的に表面で剥がれ落ちていきます。色素もターンオーバーに沿って移動していきますが、色素の一部は基底層からさらに深い「真皮」へと少しずつ沈み込んでいくため、皮膚に留まります。

    また、表皮には異物を攻撃して分解する「ランゲルハンス細胞」という免疫細胞があり、この細胞は皮膚の均衡を保つセンサーとして働くため、異物(色素など)が侵入した際に、異物を攻撃し分解する役割を持っています。
    しかし、医療アートメイクの色素は分子が非常に小さいため攻撃されにくく定着するのです。
    色素がどれくらい持続するかは、ターンオーバーの速さや色素の成分によりますが、施術後の保湿や紫外線対策を行うことで色がより安定し、自然な仕上がりを長く楽しむことができるのです。

  • ランゲルハンス細胞
  • 医療アートメイク後に起こりやすい肌トラブルとそのケア方法

    医療アートメイク施術後は色素の注入や小さな傷が影響し、腫れや赤みが出ることがあります。
    こうしたトラブルは通常数日で落ち着きますが、肌がデリケートな状態になっているため適切なケアを行うことが大切です。
    施術後は、冷やすことで腫れを和らげ、保湿を行い肌のバリア機能を保ち、指示された薬剤を使用するなどし、感染を防ぐことが大切です。
    また、施術後の肌は紫外線や汗、乾燥に弱いため、日焼けを避けるなどの工夫も必要です。トラブルが長引く場合や症状が悪化する場合は施術者に相談し、適切な対応を取りましょう。

  • 10年後に起こるかもしれない健康リスク

    医療アートメイクを長く続けると、まれに色素が沈着したり、アレルギー反応が出ることがあります。
    10年ほど経つと肌や体質が変化することもあるため、体調に変化があった場合は施術を続ける前に注意が必要です。
    また、安心して施術を受けていくために信頼できるクリニックでの施術を選ぶことも大切です。
    健康リスクを抑えるために、定期的に専門家のアドバイスを受けながら安全に施術を続けていきましょう。

医療アートメイクの費用とその効果を確認しよう

医療アートメイクの費用とその効果を確認しよう

医療アートメイクは毎日のメイク時間を短縮できるだけでなく、手間を減らし美しい仕上がりを長く楽しめる便利な施術ですが、その費用がどのくらいかかるのかも気になる点だと思います。
初めての施術だけでなく、色が薄くなったときのリタッチや定期的なメンテナンス費用も考慮する事が大切となり、全体の費用を事前に知っておくことで、長期的なコストパフォーマンスをしっかり見極めることが出来ます。
ここでは、部位ごとの施術費用やメンテナンス費用、さらに10年単位でのコストパフォーマンスの費用感について詳しくお伝えしていきたいと思います。

  • 施術費用とメンテナンス費用の目安

    医療アートメイクの費用は、施術する場所やクリニックによって異なります。
    例えば、眉毛の場合であれば初回施術はだいたい5万~10万円ほどが一般的です。
    リップやアイラインの施術も眉毛と同じくらいの費用になることが多いです。
    施術後は、色が薄れてくるため「リタッチ」といわれるお直しが必要になり、リタッチの費用は3~5万円ほどが目安です。多くの方は1~3年ごとにこのリタッチを受けることで、色味や形など理想の状態を保っています。

    医療アートメイクを長期間にわたって美しく保つには、このようなメンテナンス費用も考慮しておくと安心です。
    また、クリニックによってはリタッチの費用に割引が適用されるプランもあるため、事前に確認しておくと無理なく続けられることでしょう。

  • 10年間の総費用と内訳について

    医療アートメイクの費用は、2回の施術だけでなく、数年ごとのリタッチ費用も積み重なります。
    たとえば、眉のアートメイクを1~2年ごとにリタッチした場合は、10年間で約20万~30万円ほどの費用がかかることもあります。
    リップやアイラインも、どのくらいの頻度でリタッチをするかで、クリニックの料金によって費用に差が出てくるため、「なるべく費用を抑えたい」と考える方には、色持ちの良いタイプの色素を使った施術を選んだり、リタッチの頻度を減らすなどの工夫も必要となります。

    また、複数の部位を同時に施術すると割引が適用される場合もあるため、お得になるプランを用意しているクリニックを選ぶなど、いくつかのクリニックを比較して自分に合ったプランを選ぶと安心でしょう。
    ただ同時に施術するとなると身体に負担もかかることがあるので自身で判断することをおすすめします。あらかじめ費用の計画を立てておくことで、医療アートメイクをより気軽に、そして長く楽しむことができるでしょう。

  • 費用に見合う効果はあるのか?

    医療アートメイクの最大の魅力は、メイク時間を短縮でき手間を減らせることです。
    眉を描いたり、リップを塗り直したりする手間がなくなるので、特に忙しい朝の時間や、メイクが崩れやすいジムやプールなどでも安心して過ごせます。
    さらに、眉用コスメや口紅、また落ちにくいコスメを探したり購入したりする手間や費用も減らせるため、長い目で見るとメイク用品の費用の節約にもつながります。

    例えば、10年間で医療アートメイクにかかる費用が20万円だったとしても、月に換算すると約1700円となり、毎朝のメイク時間やメイク直しの時間が減ると考えると、時間とお金の両方で大きなメリットを感じる人も多いはずです。
    こうした理由から、定期的にリタッチを行えば、理想の仕上がりや美しさを保ちながら、コストパフォーマンスの高い美容法を楽しむことができるでしょう。

まとめ

医療アートメイクは、忙しい日々の中でも理想的な美しさを長く保ちながら、毎日をより快適にサポートしてくれる便利な施術といえるでしょう。ただ、その効果や魅力を最大限に活かすためには、持続期間やメンテナンス、費用、そしてリスクについてをしっかりと理解しておくことが大切です。
施術後は、時間とともに色素が徐々に薄れていくため、理想の状態をキープするには1〜2年ごとにリタッチがを受ける必要があり、また、初回の施術費用だけでなく、定期的なメンテナンス費用も考えておくと安心です。長い目で見たコスト計算をすることで、無理なく続けられることができるでしょう。
さらに、色素を皮膚に定着させる方法や、使われる色素の安全性について知っておくことで、万が一のリスクを減らし、安心して施術を受けることができ、美しさと安心感を兼ね備えた医療アートメイクを楽しむことができるのです。

Q.医療アートメイクは誰でも受けられますか?
A.基本的に健康な方なら受けられます。妊娠中や授乳中、重度の金属アレルギー体質の方、皮膚疾患や基礎疾患がある方は注意が必要です。また、感染症や、免疫抑制状態などの既往のある方、常用薬のある方は施術を受ける前に、医師や施術者と相談し、自分の体調や肌の状態に合ったアドバイスをもらうことをおすすめします。
Q.医療アートメイクの痛みはどの程度ですか?
A.施術時は表皮麻酔を使用します。個人差はありますが一般的にはチクチクとした軽い痛みを感じる程度です。また、施術中には二次麻酔もありますので、痛みに敏感な方や不安な方は、施術前に相談してみてください。
Q.医療アートメイク後のケア方法を教えてください。
A.施術後は摩擦や直射日光を避けることが重要です。また、指示された軟膏などを使用することで感染を予防したり、色の定着を安定させます。洗顔の際は優しく洗い、保湿も忘れずに行ってください。施術後1週間程度は、汗をかく運動やサウナも避け、肌を清潔に保つことが回復を早めるポイントです。
Q.医療アートメイクが色褪せた場合の対処法は?
A.色褪せた場合はリタッチを行うことで、再び色を補えます。一般的には1~2年ごとにリタッチを行うと、色素の持ちが良くなり、美しい仕上がりを保ちやすくなります。色褪せ具合や仕上がりのイメージに応じて、信頼できる施術者と相談しながらメンテナンスを行うと良いでしょう。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。