
- 基礎知識
古いアートメイクは消す?流行遅れにならない眉の修正方法
眉のアートメイクは顔の印象を大きく左右するため、満足のいかない結果になってしまうと日常生活にも影響を与えてしまいます。しかし、一度入れたアートメイクだからといってあきらめる必要はありません。現在では除去技術の進歩により、安全で効果的な修正方法が複数存在します。
本記事では、古いアートメイクの修正方法から費用、後悔しないための注意点までを解説。これから眉を手直ししたいと考えている方は必見です。ぜひ最後までご覧ください。
このコラムを読んでわかること
・古いアートメイクは「修正(上書き)」か「除去(レーザー等)」で対応。濃さや形の状態、理想の眉に応じて方法を選び、専門医のカウンセリングを受けるのが大切。
・除去はレーザーやリムーバル剤で色素を排出、時間と回数が必要。修正は上から新たな色素を入れ自然に整えるが、元の眉の影響を受けることもある。
・除去や修正には複数回の施術が必要で、費用は数万〜10万円以上。施術後は保湿や紫外線対策、運動・飲酒の制限など適切なケアが求められる。
・骨格や理想に合う眉を見つけることが重要。カウンセリングで形・痛み・料金・アフターケア等を質問し、不安を解消してから施術に臨むべき。
アートメイク除去の基本知識

アートメイクを修正するには、大きく「消す」か「修正する」の2つがあります。施術の際の注意点も紹介するので、納得の行く眉の修正ができるよう、ぜひおさえておきましょう。
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修正or除去?アートメイク眉のベストな選択とは
眉の状態や理想によって、最適な方法は異なります。
まず、「消す」を選ぶ場合、アートメイクの色や形が大きく変色・変形している場合は除去がおすすめ。形が現在のトレンドとかけ離れすぎているときや、完全に除去してゼロからやり直したい際には、レーザーや切除による「消す」方法を検討しましょう。
一方、「修正する(上書き・カバーアップ)」を選ぶケースでは「色の濃さを調整したい」「少しだけ太さを出したい」などの簡単な修正であれば、既存のアートメイクの上に新たな色素を注入する「修正」も選択肢のひとつ。時間の経過でアートメイクの色素が薄くなっている場合は、新しいデザインで上書きすることで自然な仕上がりになることがほとんどだからです。
さらに、レーザー除去に比べて、上書き修正の方がダウンタイムが短い傾向にあるため、日常生活への影響を最小限に抑えたい方にはぴったりです。判断に迷う場合は、複数のクリニックでカウンセリングを受け、専門家のアドバイスを聞きましょう。
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眉アートメイクの修正方法の種類
眉アートメイクの修正といっても、方法はいくつかあります。ここでは「どんなやり方があるの?」と気になっている方のために、代表的な修正の種類をまとめました。ぜひ参考にして、自分にあった方法を選んでください。
レーザー除去
主にピコレーザーやQスイッチヤグレーザーを使用し、アートメイクの色素にピンポイントでレーザーを照射して色素を分解する方法です。高い除去効果が期待でき、広範囲の色素を除去したい方におすすめです。ただし、複数回の施術が必要で、完全に色素を消すまでには数ヶ月から1年以上の時間がかかります。
リムーバル除去
専用の色素除去剤(酸性またはアルカリ性の溶液)をアートメイクのラインに沿って注入し、色素を浮き上がらせて排出させる方法です。ただし、施術回数はレーザーと同様に複数回必要で、肌質やアフターケアによっては、一時的な色素沈着や瘢痕のリスクがあります。
修正(上書き)
既存のアートメイクの上に新しいデザインと色の色素を注入し、以前のアートメイクを隠したり、修正したりする方法です。完全に「消す」わけではないため、元のアートメイクの色が濃すぎたり形が大きく異なったりすると、透けて見えてしまう可能性があります。しかし、レーザー除去などと比べてダウンタイムが比較的短く、施術直後から新しい眉の形になるのが魅力です。
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アートメイクを除去する際の注意点
アートメイクを除去する際には、施術後の肌の扱い方やダウンタイム中の過ごし方、さらに選んだ除去方法に伴うリスクを正しく理解しておくことが大切です。特にレーザーでの除去は、毛が抜けてしまったり肌が黒ずんだりするほか、色素沈着や脱色の可能性もあるため、慎重な対応が求められます。不安がある場合は、自己判断せず医師に相談するようにしましょう。
昔のアートメイク、今見ると浮いてない?“流行遅れ眉”の見分け方

時代と共に眉のトレンドは変化し、数年前に施したアートメイクが、気づけば「流行遅れ」に見えてしまうケースがあります。まずは、自分の眉がトレンドから外れていないか、チェックポイントをご紹介。ぜひ、鏡や写真などを活用してチェックしてみてください。
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「なんだか古い…」と感じる眉の特徴とは
流行遅れのアートメイク眉には、いくつかの典型的な特徴があります。これらに当てはまる場合、修正を検討する良いタイミングかもしれません。
まず、形が古く見えるケースです。たとえば、2000年代に流行したような、全体的に細くシャープすぎる眉は、現在の少し太さがあり自然な毛流れを活かしたトレンドとは異なります。また、眉山が不自然に高く角度がつきすぎている眉は、きつい印象を与えたり、古さを感じさせる可能性もあります。
さらに、濃く太い眉にも注意が必要です。これはかつて韓流アイドルの影響で日本でもブームとなり、多くの人が取り入れていましたが、現在はトレンドも変化。濃く太い眉は顔立ちが強く見える一方で、今では「一昔前の流行」と受け取られやすく、古い印象を与えてしまいがちです。
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SNSや職場で“違和感”に気づかれるサイン
自分ではなかなか気づきにくい流行遅れのサインは、意外なところから発せられている場合があります。たとえば、写真写りが悪いと感じる場合です。
投稿特に自撮りや集合写真で、自分の眉だけが不自然に見えたり、顔の印象が古く感じられたりすることはありませんか?デジカメやスマホの高画質化により、細かい部分の不自然さが目立ちやすくなっています。
修正にかかる期間・費用・ダウンタイムのリアル

アートメイクの修正を考えるとき、かかる期間や費用を気にする方は多いでしょう。そこで、ここからは修正にかかる回数や費用、ダウンタイムの注意点をご紹介。現実的な目安を知っておくことで、計画的に修正を進められるでしょう。
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回数・費用はどれくらい?リタッチ込みの目安解説
アートメイクの修正にかかる回数と費用は、施術方法、アートメイクの濃さや深さ、色素の種類、そして個人の肌質によって大きく異なります。ここでは、除去や修正など、それぞれの方法に必要な回数や費用について解説します。
レーザー除去の場合
完全に色素を消すには、3回から10回以上の施術が必要となることが多く、1回の施術間隔は肌の回復を待つため1ヶ月半から2ヶ月程度空けるのが一般的です。そのため、完了までに半年から2年以上かかるケースもあります。費用については、1回あたり3万円から10万円程度が目安です。
リムーバル除去の場合
レーザーと同様に3回から数回が必要で、完了までに数ヶ月から1年以上かかることがあります。費用は1回あたり数万円程度が目安です。
修正の場合
既存のアートメイクが濃い場合や、より自然な仕上がりを求める場合は、数週間から数ヶ月後にリタッチが必要になります。費用は新規のアートメイクと同様、数万円から10万円以上が目安で、リタッチ料金は別途かかります。
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修正施術後の過ごし方&ケアのポイント
施術後の適切なケアは、仕上がりを左右するだけでなく、トラブルを防ぐためにも非常に重要です。施術直後は赤みや腫れが出ることがありますので、冷却材で優しく冷やしましょう。医師の指示に従い、保護クリームや軟膏を塗布して施術部位を清潔に保つようにしてください。
また、かさぶたができる場合もありますが、無理に剥がさないで自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。乾燥しやすいので保湿を心がけることも大切。また、施術後しばらくは以下の行為も避けてください。
- ・飲酒
- ・激しい運動
- ・入浴(シャワーは可)
- ・サウナ
- ・プール
- ・日焼け など
施術部位は特にデリケートになっているため、色素沈着を防ぐためにも、日焼け止めや帽子などで徹底した紫外線対策が必須です。
「また失敗したくない」自分らしい美しさに再設計する方法

アートメイクを修正するからには、「次こそは理想の眉にしたい」と強く願うはずです。最後に、流行に左右されず、自分らしい美しさを引き出す眉を再設計するポイントを紹介します。失敗しないためにも、ぜひチェックしておきましょう。
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トレンドだけに左右されない“似合う眉”の見つけ方
流行りの眉も素敵ですが、本当に似合う眉は、あなたの個性を最大限に引き出すものです。流行に流されず、ご自身にぴったりの眉を見つけるために、以下のポイントを参考にしてください。
- ・骨格に合わせたデザインにする
- ・理想の表情や雰囲気に合わせる
- ・髪色・瞳の色との調和を図る
- ・「どんな自分になりたいか」を明確にする
理想のイメージを明確に伝えることが、似合う眉に出会うための近道です。
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カウンセリングで後悔を防ぐために聞くべき質問集
アートメイクは一度施術を受けると長期間残るため、事前のカウンセリングで不安や疑問をしっかり解消しておくことがとても重要です。以下の6つの質問を参考に、納得のいく仕上がりにつなげましょう。
デザインについて質問する
自分の顔立ちに合う眉の形や太さを提案してもらえるか確認しておきましょう。数ミリの違いで印象が大きく変わるため、微調整の可否やシミュレーションが可能かどうかも事前に聞いておくと安心です。
痛みに関して確認する
施術中の痛みがどの程度あるのかを聞いてみましょう。特に、痛みに敏感な方は麻酔の有無や種類、苦手な場合の対応策も確認しておくと不安が軽減されます。
料金の内訳を詳しく聞く
見積もりに含まれる内容を確認し、追加料金が発生する可能性があるかどうかも事前に尋ねましょう。指名料やオプション費用などが別途かかる場合もあるため、最終的な支払い総額を把握しておくことが大切です。
施術回数とスケジュールについて確認する
理想の仕上がりにするために必要な回数や、それぞれの施術の間隔について聞いておきましょう。通院が難しくなった場合の対応も確認しておくと、万が一のときに安心です。
アフターケアに関する説明を求める
施術後に気をつけるべき点や、入浴・メイク・運動の制限について詳しく聞いておきましょう。痛みや赤みなどの肌トラブルが起きた際の対処法も知っておくと、慌てずに対応できます。
メンテナンスの必要性について確認する
色持ちや仕上がりを長く維持するにはどのくらいの頻度でメンテナンスが必要かを確認しましょう。色が薄くなった際の対応や、維持にかかる費用と時間についても事前に理解しておくと安心です。
これらの質問をカウンセリング時に活用することで、施術後の後悔を防ぎ、安心してアートメイクに臨めるでしょう。
まとめ
この記事では、昔のアートメイクを見分けるポイントから修正方法の種類、期間や費用などについて解説しました。「流行遅れのアートメイクを消す」という選択は、新しい自分に出会うための前向きなステップです。それと同時にアートメイクの修正は、専門的な知識と技術を要する医療行為でもあります。
信頼できるクリニックを選び、あなたの理想とする眉を明確に伝えることが成功への鍵となります。正しい知識と準備を持って、今のあなたに最も似合う眉を手に入れましょう。