- 基礎知識
看護師のスキルアップ!医療アートメイクでキャリアを広げる方法を紹介
このコラムでは、看護師が美容業界で医療アートメイクを学び、その技術を身につけることのメリットと具体的なステップについて解説します。
美容に興味があり、キャリアの幅を広げたいと考えている看護師に向けて、医療アートメイクの技術を習得することの重要性や方法、実際の成功事例を紹介します。
この記事を読むことで、医療アートメイクの技術がキャリアアップにどう役立つのか、そしてどのように新しいスキルを身につけていけば良いのかを学べます。
看護師が医療アートメイク技術を習得するメリット
看護師が医療アートメイクの技術を習得することで、看護師の働き方に新たなキャリアの道が開かれます。医療アートメイクは、見た目の変化だけではなく、日常生活の利便性や自信の向上にも繋がり、その需要は年々増加しています。
医療の知識と経験を持つ看護師がこの技術を習得することで、より安全で信頼性の高い施術を提供することが可能になります。さらに、技術習得は看護師としてののスキルアップやキャリアの幅を広げる絶好のチャンスです。
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医療アートメイクとは何か
医療アートメイクとは、専用の針を使用して皮膚の基底層に色素を入れる医療美容技術です。
医療アートメイクの主な施術部位は、眉毛、アイライン、リップ、ヘアライン、黒子、乳輪形成等多岐にわたり施術できます。医療アートメイクをする事で、メイクの時間短縮や見た目の印象を明るくする事ができたり、抗がん剤治療で脱毛に悩んでいる方、乳房を切除した方や先天的な皮膚疾患や事故や病気により損傷をきたした皮膚へのパラメディカル治療等、見た目の美しさだけではなく、日常生活の利便性や自信の向上にも繋がります。医療アートメイクの需要は年々増加しており、美容医療の中でも、今後更なる進化を遂げていくでしょう。看護師がこの技術を習得することで、看護師としてのキャリアアップや、患者様への心のケア等、看護師として活動できる幅が広がります。
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看護師としてのキャリアアップにどう役立つか
看護師が医療アートメイクの技術を習得することは、キャリアの幅を広げる大きなチャンスとなります。
アートメイクアーティストは、美容看護師の中でも非常にクリエイティブな仕事です。
お客様の希望や悩みをカウンセリングし、顔の形や骨格、筋力、パーソナルカラーを考えながら提案することが求められます。また、様々な手法やトレンドが日々移り変わる世界なので、日々トレンドを把握し、スキルアップを常に意識し続けることが大切です。看護師としての経験を活かし、最新の知識を取り入れることで、お客様に安心で高品質な施術を提供できるでしょう。 -
医療アートメイクの需要と今後の展望
医療アートメイクの需要は急速に拡大しています。
従来は主に女性の間で人気がありましたが、現在では男性の間でも需要が高まっています。特に、自然で洗練された眉毛や唇の施術が人気で、忙しい現代人のライフスタイルに合った手軽な美容法として注目を集めています。また、化粧品アレルギーや視力低下によりメイクが難しい方、メイクが苦手な方等、医療アートメイクは実用的な解決策となっています。
今後も技術の進化に伴い、より自然で個別化された施術が可能になると予想されます。看護師がこの技術を習得することで、美容医療における新たな働き方を開くことができます。医療と美容の融合が進む中で、看護師としてのスキルと医療アートメイクの技術を組み合わせることで、さらなる看護師としてのキャリアアップに繋がります。
アートメイクスクールの選び方
医療アートメイクの技術を習得することは、美容看護師としてのキャリアを広げるための第一歩です。
アートメイクアーティストの需要が高まる中で、比例して学べるスクールも年々増えています。医療アートメイクは、様々な手法、デザイン、アーティストの考え方があり、日々進化している世界です。
スクールによって、学べる手法や技術者としての考え方、カリキュラムまで様々です。スクールを選択する際は、自分がどんな技術を学びたいのかを明確にしてから、納得のいくスクールを選ぶ事が大切です。
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様々なアートメイクスクールの特徴
アートメイクスクールには、それぞれの特徴があります。
カリキュラムや学べる幅もスクールにより違い、医療アートメイクの基礎から経験者まで学べる幅は様々です。
アートメイクスクールに行き、技術を学んだとしても、学び終わりで実践出来なければ意味がありません。スクールに通学しディプロマやライセンスを取っても、一人で実践出来ず、学び直したいと再び違うスクールへ行く方もいます。自分の現在のスキルレベルと学びたい内容に合った場所で学ぶことが、アーティストデビューするにあたり近道です。
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自分に合ったスクールの選び方
一口にアートメイクスクールといっても、多種多様なスクールがあり、カリキュラムや施術方法等も様々です。
自分に最適なアートメイクスクールを選ぶためには、自分が目指すアートメイクアーティスト像や、医療アートメイクの実務経験、症例数等、現在のスキルのレベルを明確にする事が重要です。アートメイクスクールを選ぶ際は、学習メソッドが自分に合っているかどうかをしっかりと見極めることが、効率的に技術を習得するための重要なポイントです。
学習メソッドとは、効率的に医療アートメイクを学習するために、アートメイクスクール自体が設けている学習方針をさします。
例えば、眉の医療アートメイクで大事になってくる、デッサンの講習の時間を多く設けているスクールもあれば、実技の回数が多いスクールもあります。
学習メソッドによっては、自分に合っていないと感じる場合もあるため、アートメイクスクールの選び方の1つとして、どのようなメソッドを持っているかを確認しておきましょう。 -
医療アートメイク技術習得にかかる費用と期間
医療アートメイクの技術習得にかかる費用と期間は、選択するコースや受講するスクールによって大きく異なります。
一般的に、基礎コースは数十万円から始まり、学べる幅を増やすと数百万円に達することもあります。また、学習期間についても、フルタイムで短期間で取得できるコースから、仕事と両立しながら長期間かけて学ぶコースまで様々です。
例えば、IMAAの資格取得には、技術の習得から実務経験までのトータルで3ヵ月から半年前後かかります。技術習得を目指す際には、事前にしっかりと計画を立て、自分のライフスタイルや予算に合わせて無理のないスケジュールを組むことが重要です。
医療アートメイクの基礎知識と技術
アートメイクアーティストとして活躍するには、基礎知識と技術をしっかりと身につけることが不可欠です。
色素の選び方や針の使い方、施術部位ごとの適切な技術など、医療アートメイクには多くの要素が関わっています。また、衛生管理や安全性、カウンセリング方法や実際に現場に出てからの対応など実際の施術プロセスを熟知することも重要です。
この記事では、医療アートメイクを学ぶ際に必要な基礎知識と技術を詳しく解説し、安全で効果的な施術を行うためのポイントを紹介します。
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医療アートメイクの基本技術
医療アートメイクの基本技術は、施術者の技術力により仕上がりが大きく左右されます。お客様の希望や悩みをお伺いした上で、肌質や骨格、筋力等に合わせて、デザインや色素を選択していきます。また、針の深さや角度、速度を適切に調整することで、色素が均一に定着しムラのない美しい仕上がりが実現します。
さらに、施術部位ごとに異なる技術を用いる必要があり、眉毛やアイライン、リップラインなど、それぞれの部位ごとに最適な手法を使い分けることが求められます。看護師の解剖学的な知識は、これらの技術を安全かつ効果的に施す上で大いに役立ちます。
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衛生管理と安全性
医療アートメイクは皮膚に傷をつけて色素を入れるため、感染リスクを避けるための厳格な衛生管理が不可欠です。
施術者は、使用する道具の消毒や針を使い捨てにし、清潔な環境で施術を行うことが基本となります。
特に、皮膚に傷をつけることで、傷口から細菌やウイルスが侵入する可能性があり、感染リスクが高まります。また、バリア機能が低下することで、皮膚からの水分蒸発が増え、乾燥するので施術後の保湿も重要です。看護師としての経験があると、感染対策の重要性と具体的な手順について理解が深く、より徹底した衛生管理を行うことができます。 また、施術中の不測の事態にも迅速に対応できるため、顧客に安心感を提供することができます。
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カウンセリング時のポイント
医療アートメイクのカウンセリングでは、お客様の希望や悩みを聞き取り、完成のイメージを共有する事がとても重要です。そのためにも、聞きやすい雰囲気やコミュニケーション力も大切になってきます。
また施術中の痛みのコントロールや、麻酔や金属アレルギーの有無など、説明する事も重要です。
施術後には、適切なアフターケアについて詳しく説明し、施術後のリスクや、1回目は色素が退色しやすい事等の経過を説明し、不安要素を取り除く事も、お客様の満足度を上げるには重要です。
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医療アートメイクの施術の流れ
・施術前
お客様が来院されたらまず、問診表や同意書に記入をしていただきます。問診票をもとにお客様の既往歴やアレルギー、お肌の状態等を確認し、同意書に沿って医療アートメイクについての説明や施術の流れ、注意点、リスク等を説明していきます。
その後、カウンセリングを行い、希望するデザイン等のイメージの共有をしていきます。
医師の診察後、お客様の希望のデザインをデッサンしていきます。
眉の施術では、左右対称や表情の変化による形の変化等、様々な角度で形を確認していきます。特に筋肉や骨格の関係で、左右差があるお客様には分かりやすく、左右差がある原因と対処法をデッサンしながら説明し、必要な場合はボトックス等の美容医療施術のおすすめをしていきます。・施術
デッサン終了後、気になる部分や要望をお客様に確認し、なければ麻酔を塗布していきます。
※麻酔を先にしてから、デッサンをするアーティストもいます。
クリーム麻酔を20分~30分おき、片眉から施術をしていきます。
施術中は、痛みのコントロールをしながらすすめていきます。・施術後
アフターケア方法や、施術後のお過ごし方や注意点を不安の有無を確認しながら、説明していきます。医療アートメイクは、技術力の高さやお客様の希望を表現する事はもちろんですが、痛みという苦痛を長時間伴う施術なので、痛みのコントロールや適切な声掛け、配慮も、人気アーティストになっていくにあたり大切です。
医療アートメイクの実践と成功事例
医療アートメイクの世界では、現場での経験や成功事例が、アーティストの信頼性を高め自信にも繋がります。
ここでは、実際に医療アートメイクの技術を習得した看護師たちの成功事例を紹介し、症例写真の重要性、そしてよくある失敗とその対策について詳しく解説します。
現場の実際を知ることで、医療アートメイクの施術を成功に導くためのヒントを探っていきましょう。
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アートメイクアーティストとして活躍するためには
医療アートメイクの技術を習得した看護師の働き方は、美容クリニックや保険診療のクリニック、またフリーランスとして働くなど様々です。
アートメイクアーティストとして活躍するには、基本的な技術をしっかりと習得し、定期的に技術やトレンドを把握し、日々技術力の向上が必要です。
医療アートメイクができる環境が増えてきた現代、受ける側も興味はあるがどこで施術をすれば良いか分からないというお声もよく聞きます。
美容手術と同じで、医療アートメイクは口コミで広がることも多いです。お客様と信頼関係を築くためにも、丁寧な接客やコミュニケーション力が重要です。
また施術症例を見ていただき、集客していくには、SNSを使用したマーケティングを学ぶことも大切です。 -
症例写真の重要性
施術の症例写真は、お客様に指名していただくために必要です。
症例写真は、お客様が施術後をイメージしやすくなるので、説明だけでは伝わりにくい変化を明確に示します。
特に、自然で美しい仕上がりが求められる医療アートメイクでは、ビフォーアフターの比較がお客様の信頼を得るための強力なツールとなります。 -
医療アートメイクが綺麗に定着するには
医療アートメイクの施術後経過で、お肌の状態や体質、アフターケアにより、希望通りの発色や色みが出なかったり、まだらに定着するリスクがあります。
これらは、施術者の技術だけではなく、事前のカウンセリングが重要です。
カウンセリングでは、お客様の肌質や過去の施術経験、アレルギー反応などを詳しく確認し、適切な色素の選定と施術方法を決定することが求められます。また、医療アートメイク施術後のダウンタイムは、色素を定着させる期間にもなります。
お客様にアフターケアの重要性やダウンタイム中の過ごし方を理解していただくために、丁寧で適格な説明をする事も大切です。
施術後のケアが不十分であったり、代謝が良くなる過ごし方で、定着が悪くなったり、炎症を起こしてしまう可能性もあります。お客様にしっかりアフターケアをしたいただき、ダウンタイムを過ごししてもらうためにも、的確で簡潔に説明し、理解していただく事も大切です。
アートメイク技術習得後のキャリアパス
医療アートメイクの技術を習得することで、看護師としてのキャリアは広がります。
技術習得には、さまざまなキャリアパスが待っています。
美容クリニックでの施術者としての働き方から、フリーランスとして働く道、さらには美容関連の教育や講師としての道もあります。
どのキャリアパスを選ぶにしても、医療アートメイクの技術と看護師としての経験があれば、より多くのチャンスを掴むことができます。この記事では、技術習得後に考えられるさまざまなキャリアパスと、それぞれの成功への道筋を詳しく解説します。
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医療アートメイクを活かした働き方
医療アートメイクの技術を活かした働き方には、いくつかの選択肢があります。
まず、美容クリニックで施術者として働く方法があります。
看護師としての医療知識を活かしながら、安全で専門的な医療アートメイク施術を提供でき、医師が常駐しているクリニックでの施術は、顧客からの信頼を得やすく、リピーターの獲得にもつながります。また、フリーランスとして自由な働き方をする道もあります。
この場合、自分のライフスタイルに合わせて勤務日数を決めたり、価格設定や技術の組み合わせなど自分で設定しながら自由に働ける等、自分のスタイルやルールで自由に働ける事が大きなメリットです。さらに、美容関連の教育機関やスクールで講師として働くことで、次世代の施術者を育成し、自らの経験と知識を共有することも魅力的です。
これにより、医療アートメイク業界全体の発展に貢献しながら、自身のスキルもさらに磨くことができます。 -
フリーランスの働き方とその準備
医療アートメイクを習得した後、フリーランスとして自由に働く事は、多くの施術者にとって魅力的な選択肢です。
フリーランスとして働くには、マーケティングの知識や顧客管理のスキルが必要不可欠です。まず、施術する場所選びは非常に重要で、アクセスの良い場所やターゲット層に合った地域を選ぶことが重要です。また、集客していくためには症例写真をSNSに投稿したり、Google口コミで高評価を頂くなど、マーケティング戦略も成功の鍵です。
SNSやウェブサイトを活用した集客方法や、口コミを広げるための施策を計画する必要があります。 -
転職先の探し方
医療アートメイクの技術を習得した後、新たな職場でスキルを活かしたいと考える場合、転職活動が必要になります。
転職先としては、美容クリニックや美容メニューの導入を考えている保険クリニック、、募集は少ないですが病院の形成外科、さらには美容関連の教育機関などが挙げられます。転職活動を成功させるためには、まず自分のスキルや経験を明確にアピールすることが重要です。
具体的には、履歴書や職務経歴書において、医療アートメイクの技術だけでなく、看護師としての経験や医療知識、美容看護師としての実務経験等、どのようにクリニックに活かして、貢献していけるのかをアピールしましょう。また、転職サイトや専門のエージェントを活用することで、より多くの求人情報にアクセスでき、適切な職場を見つけるチャンスが増えます。
面接では実績や具体的な成功事例を示し、自分が職場にどのように貢献できるかを明確に伝えることが、採用につながるポイントです。
まとめ
この記事を通じて、看護師が医療アートメイクの技術を取得することでどのようにキャリアを広げられるかについて理解を深めることが大事です。
医療アートメイクの技術習得は、新しいスキルを習得し、より充実した看護師のキャリアや働き方を築くための第一歩です。
この記事で紹介した情報を参考に、看護師としての新しい働き方やキャリアアップを検討してみてください。