基礎知識

眉の医療アートメイクの注意点!施術できないこともある?

眉の医療アートメイクは、お化粧の手間が省けるとあってとても人気の施術部位です。医療アートメイクは手軽にできるので興味を抱いている人は多いでしょう。。

しかし、眉の医療アートメイクは施術できない場合もあります。本記事では、眉の医療アートメイクを受ける際に気を付けるべきことを詳しく解説します。

さらに、医療アートメイクを受けたあとの過ごし方についても紹介していますので、今後の参考としてお役立てください。

医療アートメイクを受ける前の心構え

医療アートメイクは、眉以外にも唇やアイラインにも施術できます。どの施術部位でも、医療アートメイクを受ける前に気を付けるべきことは基本的に同じです。どのような点を把握しておけばよいのか、早速見ていきましょう。

  • 施術直後は色が変化する

    施術直後、医療アートメイクは色が変色する恐れがあります。眉への医療アートメイクでいえば、施術後の2〜3日は眉毛が濃くなる場合があるのです。施術を受けてすぐはかさぶたができるため、眉が濃くなった印象を受けます。

    しかし、術後3日以降はかさぶたもなくなり、色は自然になります。眉毛が濃くなるのは一時的なものですが、気になる場合は施術直後にはなるべく人に会わないようにしたほうがよいかもしれません。

  • 脱毛サロンなどの契約中は注意

    医療アートメイクを検討している人のなかで、脱毛サロンとも契約している場合は注意しなければなりません。

    医療アートメイクをしたあとに脱毛をすると、脱毛レーザーが、色素に反応して火傷する可能性があります。 もし額や眉間、鼻下、顎など、医療アートメイクをする眉やリップ付近の脱毛をしたい場合は、医療アートメイクをする前に脱毛を完了させておくことをおすすめします。施術した付近以外は、問題なく脱毛できます。

  • 医療アートメイクは必ず医療機関で

    医療アートメイクを受ける場合は、必ず医療機関に相談してください。医療アートメイクは、医療行為です。医師や看護師の資格を持たなければ施術はできません。

    医療機関のクリニックだとしても、自分自身が心から納得できるところを選ぶようにしましょう。クリニックやサロンのなかには、医師や看護師の資格をもたずに運営している違法店もあります。違法サロンで施術を受けると、健康被害や失敗のリスクが高くなるので「格安で受けられる」という文言に釣られないようにしてください。

眉の医療アートメイク施術後の過ごし方

医療アートメイクを受けたあとは、普段の生活でも気を付けるべきポイントがたくさんあります。できるだけ施術箇所に刺激を与えないようなアフターケアが求められるでしょう。施術後の過ごし方において、どのような点に気を付ければよいのかを説明します。

  • 洗顔・クレンジングは避ける

    眉の医療アートメイクを受けたあとの約1週間は、洗顔やクレンジングは避けるようにしてください。施術直後は眉に色がまだ落ち着いていないため、洗顔やクレンジングが色素定着の妨げになる恐れがあるのです。洗顔をする場合は、水ではなく「拭き取り洗顔シート」を、眉を避けて使うとよいでしょう。

  • 入浴・サウナ・岩盤浴はNG

    術後は、入浴やサウナ、岩盤浴も控えるようにしてください。代謝を上げるような行動は、術後の痛みを増したり、色素の定着を妨げたりします。特に入浴中はシャワーだけであっても、水が眉にかからないようにするのが大切です。

  • アイブロウメイクは控える

    術後のダウンタイムは、アイブロウメイクは避けるようにしましょう。アイブロウメイクは眉への刺激になるので、術後の痛みが増すかもしれません。さらに、アイブロウメイクについた雑菌により、肌トラブルを招いてしまう恐れもあります。

  • 激しい運動は控える

    激しい運動も厳禁です。運動は血行がよくなるので、施術部位に痛みや腫れを引き起こすケースがあります。また、入浴やサウナ、岩盤浴と同じように、発汗によって医療アートメイクで注入したインクの色素がうまく定着しないリスクがあるので注意してください。

  • 日焼け止めに頼らない日焼け対策が必要

    ダウンタイム中は、日焼け対策が欠かせません。紫外線も施術部位への刺激になるため、対策が必要です。

    しかし、普段使っているような日焼け止めも刺激になる場合があります。日傘や帽子、サングラスなどを使い、できるだけ紫外線をカットしていきましょう。

  • 飲み会などイベント調整を忘れずに

    術後のダウンタイムでは、飲み会などのイベントは避けてください。とくにアルコールは、血のめぐりを促進してしまうため、術後の腫れや痛みを起こしやすくします。プールや海水浴なども衛生面を考えると、控えたほうがよいでしょう。

施術が受けられないケース

眉への医療アートメイクは気軽に受けられるイメージがありますが、施術を受けられないケースもあります。どのようなケースで施術が受けられなくなるのか、深掘りしていきましょう。

  • 重度の金属アレルギーを持っている

    重い金属アレルギーを持っている場合は、施術を受けるのが困難です。医療アートメイクで使われるインクには、微量ですが金属が含まれています。

    そのため、重度の金属アレルギーの人は健康にも大きく影響するので医療アートメイクは諦めなければなりません。安全に施術を受けるためにも、金属アレルギーがない人も念のためにパッチテストを受けるとよいでしょう。

  • 感染症にかかっている

    感染症にかかっている場合も、医療アートメイクの施術は受けられません。医療アートメイクに関わらず、感染症にかかっている人はまずは完治させてください。

    クリニックに来院したとしても、他人に感染症をうつすリスクもあります。不安な人は、感染症に罹患しているかどうかを検査してからクリニックに相談しましょう。

  • 施術部位に皮膚疾患がある

    施術部位に皮膚疾患がある場合、医療アートメイクは受け付けてもらえません。たとえば、眉周辺にアトピー性皮膚炎や重度のニキビなどがあるケースでは、医療アートメイクの施術を断られる確率が高いです。そのまま施術をすると肌トラブルの原因になったり、ダウンタイムの期間が長くなったりします。

  • ケロイド体質を持っている

    ケロイド体質の人も、医療アートメイクはNGです。「ケロイド」とはミミズ腫れのようになり、赤く腫れ上がっている状態です。ケロイド体質の人に医療アートメイクを施術すれば、新たなケロイドを施術箇所に発症する恐れがあります。医療アートメイクよりも、自分のお肌の健康を優先してください。

  • 過去の医療アートメイク施術痕がある

    医療アートメイクを受けた経験があり、痕が残っている場合も医療アートメイクを受けられない恐れがあります。新たに医療アートメイクを受けたい場合は、施術痕が治ってからクリニックに相談するようにしましょう。

  • 妊娠中・妊娠の可能性がある

    妊娠中や妊娠の可能性がある人も、医療アートメイクを避けてください。妊娠中や妊娠の可能性がある場合は、色素の定着が悪くなるのはもちろん「施術中の麻酔ができない」「痛みなどを感じやすくなる」「アフターケアに必要な薬の処方が限られる」などのリスクが考えられるため、母体や胎児に影響を与える可能性があります。

まとめ

眉の医療アートメイクは、気軽に理想的な自分を手に入れられる一方で、施術を受ける際にはリスクもあります。リスクの大きさから眉への医療アートメイクができないケースもあるため、事前に正確な情報を集めておくことが何よりも重要となります。

医療アートメイクで理想的な自分に近づくためにも、アートメイクを施術する上での注意点などを頭に入れておきましょう。術後のアフターケアも大切なので、医療アートメイクを受ける前におさらいするようにしましょう。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。