基礎知識

【アートメイク看護師の年収】平均年収や年収アップのポイントなどを解説

アートメイク看護師、近年注目されている職業のひとつです。看護師免許を活かせるだけでなく、病棟看護師よりも年収が高く夜勤もないところが人気の理由となっています。

フリーランスのアートメイク看護師を目指せば、年収1000万円も夢ではありません。アートメイク看護師が高収入を目指せる理由は、指名料などのインセンティブです。

今回は、アートメイク看護師の年収や月収、年収アップを目指すためのポイントを解説します。

医療アートメイクとは?

医療アートメイクとは、眉やアイライン、リップなどに色素を入れる施術のことです。皮膚のごく浅い部分に、医療アートメイク専用の針を使って色素を入れていきます。
見た目を美しくしたりメイクの時短に繋がったりするため、近年施術を希望する方が増えています。
また、色素を入れるときには皮膚に傷をつけることになるため、医療アートメイクの施術は医師法17条に該当する医療行為と認定されました。

【医師法17条】
● 医師でなければ医業をしてはいけない

看護師、准看護師は医師の指示の下、施術をすることができます。就職する際は、医師が常駐しているアートメイククリニックや美容クリニックなどを選択することになります。

アートメイク看護師は、病棟看護師とは異なるやりがいを実感できる職業です。病棟看護師から資格を活かした転職を希望する場合は、アートメイク看護師も視野に入れて検討してみましょう。

アートメイク看護師の平均月収と年収は?

気になるアートメイク看護師の平均月収と年収は以下のとおりです。

● 月収30~35万円~
● 年収450万円~

病棟看護師の給料と比較してみると、あまり違いがないと感じる方もいるかもしれません。しかし、アートメイク看護師は病棟看護師と違って規則正しい勤務ができたり自由な働き方を選べたりします。
また、研修期間を終えて実績を積んでいくとスムーズに昇給してもらえるクリニックもあるため、病棟看護師よりも高収入になることが期待できるでしょう。

  • フリーランスなら年収1000万円も夢じゃない!

    実は、アートメイク看護師の中にはフリーランスとして働く施術者も一定数います。フリーランスには、給料の上限はありません。頑張った分だけ給料は上がっていくため、そこにやりがいを感じる方も多いでしょう。

    年収1000万円も夢ではないため、アートメイク看護師として経験を積み、フリーランスに転向するのも選択肢のひとつです。

アートメイク看護師と病棟看護師の年収の違い

アートメイク看護師と病棟看護師の年収自体には、大きな違いがないと感じる方もいるかもしれません。病棟看護師の平均年収は約479万円、月収は33.2万円。アートメイク看護師の平均年収が450万円なので、むしろ低いくらいです。

ではなぜ、アートメイク看護師の仕事が注目されているのでしょうか。具体的に、アートメイク看護師と病棟看護師の年収の違いをご紹介します。

  • アートメイク看護師は夜勤手当がない

    病棟看護師の給料には、夜勤手当が含まれています。しかし、アートメイク看護師は病棟看護師と違って夜勤がありません。夜勤がないにもかかわらず、月収35万円以上が相場というのは魅力的です。

    給料の点だけではなく、アートメイク看護師は夜勤がないので、病棟看護師よりも規則的な生活を送りやすいでしょう。

  • アートメイク看護師は技術手当やインセンティブが発生する

    アートメイク看護師は、施術者の指名制度を利用する患者様が多いのが特徴です。指名する場合、施術費用の他に指名料が発生し、この指名料こそが施術者へインセンティブとして返還されます。

    病棟看護師の場合、担当する患者様は決まっていても特に指名料などのインセンティブはありません。

  • 技術力が上がれば早い昇給も期待できる

    技術力が上がり、施術者としてのランクがアップすると指名料も高額になるクリニックも少なくありません。技術手当などを設けているクリニックもあるため、頑張り次第で昇給しやすいのが特徴です。

    病棟看護師の場合、資格を取得したり管理職になったりすると昇給が期待できます。また、経験年数によって給料が変わる経験加算を設けている場合は、勤務年数が長くなるにつれて昇給していくでしょう。

    ただし、病棟看護師は管理職に就くと「とても忙しくなる」といった声もあるため、仕事量から見ると給料が少ないと感じる方もいるかもしれません。

アートメイク看護師の年収を上げるポイント

ここからは、具体的にアートメイク看護師の年収を上げるポイントをご紹介します。 実際に、アートメイク看護師として働いたときに意識してみると、早い段階で目標年収の達成が期待できるでしょう。

  • セルフプロデュースが大切

    アートメイク看護師として年収を上げるためには、知名度を上げていくことが大切です。 InstagramなどのSNSで情報を発信しているクリニックも多いため、担当した患者様の症例写真や動画を載せてPRすることで指名に繋がります。

    指名が増えれば、その分インセンティブも増えていくため年収アップが期待できるでしょう。

    PR活動を積極的に行っているクリニックやセルフプロデュースを許可してくれるクリニックなどを選んで就職すると、どんどん自分の技術をアピールできるためおすすめです。

  • 常に勉強して知識や技術を磨く

    アートメイク看護師は、患者様の顔の印象に大きく関係する仕事です。そのため、技術や知識は常に新しいものを身に着けていく必要があります。

    特に、眉やアイラインなどは、流行の移り変わりも早いものです。ひと昔前のデザインのまま施術してしまうと、古い印象になり患者様の満足度が低くなるでしょう。そのため、常に流行りのデザインやメイクについてアンテナを張っておくことが重要です。

    安定した指名数だけではなく新規指名数を増やしていくためには、高い技術力も必要になります。

  • 患者様に寄り添える施術者になる

    病棟看護師にも言えることですが、患者様に寄り添える医療アートメイクの施術者を目指しましょう。

    医療アートメイクは、1度色素を入れると2~3年程度は色が定着している状態です。そのため、患者様が希望するデザインや色などが適していない場合は、似合うものを提案しなければなりません。

    提案する際は、患者様の心に寄り添って良い内容にしていくことが大切です。否定ばかりされてしまうと、患者様は不信感を抱くかもしれません。

    アートメイク看護師は、患者様に信用してもらうことで指名に繋がります。しっかり寄り添い患者様から求められる施術者を目指しましょう。

  

アートメイク看護師になる方法

アートメイク看護師は、看護師免許を持っていれば他に特別な資格はいりません。働きたいクリニックに面接に行き、採用されればアートメイク看護師として働けます。

しかし、医療アートメイクについての基礎知識や技術、カウンセリングなどの方法が分からない状態だと、クリニックに就職してからのイメージが湧かない方もいるでしょう。

アートメイク看護師になるためには、専門的なことを学べるアートメイクスクールに通うとスムーズに就職できるのでおすすめです。

ここからは、具体的にアートメイク看護師になる方法を解説します。

  • アートメイクスクールに通う

    アートメイクスクールは、医療アートメイクの基礎知識や必要な技術を習得できます。座学から実技までオンラインで習得できるスクールもあれば、対面で学べるスクールもあるので、生活スタイルに合うところを探しましょう。

    オンライン授業が多いスクールであれば、看護師として働きながらでも学べます。仕事終わりや休日を活用して、効率的に習得していきましょう。

    実技に関しては、人工皮膚を使うスクールとモデルを用意するスクールに分かれます。よりリアルに学びたい方は、モデルを使って学べるスクールが良いでしょう。

    アートメイクスクールに通う期間は、2~3ヶ月と短期間のところが多くなっています。卒業する際は、就職活動時に大きなアピールポイントになるディプロマやライセンスを取得できるところも魅力的です。

    また、就職先の紹介やサポート、スキルアップのための講習などを設けているスクールもあり、就活時から就職後まで心強い存在になるでしょう。

  • 未経験者歓迎のクリニックに応募する

    アートメイク看護師の主な就職先は、医療アートメイククリニックや医療アートメイクのメニューがある美容クリニック、美容皮膚科が挙げられます。

    即戦力になる経験者を募集しているところが多いのが実情ですが、なかには未経験者歓迎のクリニックもあるので探してみましょう。

    未経験者を歓迎しているクリニックであれば、アートメイクスクールに通っていない方でも、研修期間に基礎知識から技術面までしっかり習得を目指せます。入社してから2~3ヶ月間は研修期間になると想定しておきましょう。

    また、未経験者のなかにはアートメイクスクールを卒業したばかりの方も含まれています。未経験者ながら、医療アートメイクの基礎知識と技術を習得している点では、面接時に良いアピールポイントになるでしょう。

アートメイク看護師に関するよくある質問

    
  • Q. 美容系ナースの平均年収は?

    A.勤務形態や地域、経験年数やスキルでも違ってきますが、平均年収は約450〜500万円です。病棟勤務の看護師と同等と思うかもしれませんが、夜勤はなく規則正しい生活ができ自由な働き方も選択できます。

  • Q.医療アートメイク施術は看護師でも出来るの?

    A.医療アートメイクの施術は皮膚に針を入れるので、医師法第17条に該当し医療行為となり、医師・歯科医師の免許が必要となります。但し看護師・准看護師は医師の下での施術は可能です。

  • Q.アートメイク看護師になるには何年かかりますか?

    A.看護学校卒業後、アートメイクスクール等に5ヶ月〜1年程通い、その後症例写真等を作成しながら腕を磨きます。早い人で看護学校卒業後、7ヶ月位でデビューできます。

              
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まとめ

アートメイク看護師の年収は、病棟看護師とあまり差がないように感じるかもしれません。しかし、大きな違いとして夜勤がないこととインセンティブが得られることが挙げられます。

平均月収は、30~35万円以上となりインセンティブによって大きく変動するのが特徴です。年収にすると450万円以上が相場となり、フリーランスになれば年収1000万円も夢ではありません。

看護師免許を持っていて転職を考えている方は、病棟看護師とは違った働き方ができるアートメイク看護師を検討してみましょう。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。