基礎知識

医療アートメイクは痛い?気になる痛みと施術前後の対処法を徹底解説

すっぴんでもメイクしたように整えられる医療アートメイクに興味があるものの、施術中や施術後の痛みが気になって躊躇している方も多いのではないでしょうか。

施術中は麻酔をするので、強い痛みが生じにくいといわれています。また、施術後の痛みはアフターケアの方法も影響するため、適切なケアをすることも大切です。

今回は、医療アートメイクの痛みを部位別に紹介したうえで、痛みを感じる原因や、施術後にできる対処法を解説します。

「医療アートメイクは痛い」って本当?どれくらい?

部位や個人によっても痛みは変わってきます。施術中は麻酔をするため、基本的に痛みを強く感じることはないでしょう。部位別に、施術中と施術後の痛みを解説します。

  • 眉毛の医療アートメイク

    眉毛は、自分で眉のラインを描くのが苦手な場合や、薄い眉毛に悩んでいる場合にもおすすめです。

    • ・施術の痛み

      普段から眉の形を整えるために眉毛を抜いている方も多いでしょう。そのため、痛みに慣れていることも多く、痛みを感じにくい部位です。施術の痛みは、一度に数本の眉毛を抜かれたような痛みであるとされています。麻酔をすれば、ほとんどの場合、痛みは気になりにくいです。

    • ・施術後の痛み

      麻酔が切れてから施術部位に痛みを感じることもありますが、アイラインなどと比べると痛みが出にくいといわれています。腫れや赤み、かゆみが生じることもあるため、適切なアフターケアを行いましょう。

  • アイラインの医療アートメイク

    ラインを引くのが苦手な場合や、アイラインが落ちやすい場合におすすめです。

    • ・施術の痛み

      皮膚が薄くデリケートな部位のため痛みを感じやすく、目の近くを施術するという恐怖心も抱きやすいでしょう。塗布麻酔だけでなく、点眼麻酔を使用することもあります。痛みが気になる場合は、事前に相談しておくと安心です。

    • ・施術後の痛み

      施術後も痛みを感じることがあるうえ、腫れや赤みも出やすく、泣いた後のような目元になることがあります。施術後はかさぶたができて、治りかけはかゆみを感じることもあります。

  • 唇の医療アートメイク

    下がった口角が気になる場合や、唇の血色をよくしたい方におすすめです。

    • ・施術の痛み

      唇は粘膜に近い性質を持っており、ほかの部位と比べると角層が薄いのが特徴です。唇はデリケートなため、痛みに敏感になりやすいといわれています。麻酔をすることで痛みは軽減されますが、乾燥していると麻酔の効きが悪くなるので、施術前から保湿ケアに気を配りましょう。

    • ・施術後の痛み

      施術後は、数日間痛みや腫れが生じる可能性があります。徐々に落ち着いていきますが、熱い食べ物や辛い刺激物などは避けることがおすすめです。

  • ほくろの医療アートメイク

    開運目的やチャームポイントとして、ほくろを作ることもあります。

    • ・施術の痛み

      ほくろを作るのに人気の部位には、口元や目元、耳たぶの裏があります。目の近くなどは皮膚が薄いため痛みを感じやすくなりますが、色素を入れる面積が小さいこともあり、デリケートな箇所でなければ痛みが少ないといわれています。麻酔をすると痛みは軽減されるでしょう。

    • ・施術後の痛み

      個人差はありますが、施術後に痛みや腫れが生じることがあります。2日程度で軽減することが多いといわれています。

  • ヘアラインの医療アートメイク

    ヘアラインに施術すると、あたかも髪の毛があるように見せることができ、前髪の透け感がなくなり、小顔効果も期待できます。

    • ・施術の痛み

      個人差はあるものの比較的皮膚が厚い部位のため、痛みを感じにくいでしょう。毛を抜いたような痛みがあるとされています。クリニックによっては麻酔を使わないこともありますが、痛みに弱い方は事前に相談して麻酔をしてもらうと安心です。

    • ・施術後の痛み

      施術中と同様、施術後も痛みを感じることは少ないでしょう。赤みや腫れが生じることもありますが、多くの場合は2〜3日で治まります。

医療アートメイクが「痛い」と感じる原因と対策

医療アートメイクの施術中は麻酔をするため、強い痛みはないといわれています。しかし、なかには、痛みを感じる方もいます。痛みを感じる原因と対策を見ていきましょう。

  • 痛みに弱い・麻酔が効きにくい

    たとえ同じ種類の痛みで、同じ強さの刺激であったとしても、痛みの感じ方は個人によって差があります。過去に何かしらの痛い思いをしたことで痛みに敏感になっていると、恐怖心から痛みを感じやすくなることもあります。

    また、麻酔の効きやすさも個人の体質に左右されます。痛みを感じやすい方や、以前麻酔をしたときに効きにくかった経験がある方は、事前のカウンセリングで相談しておくことをおすすめします。麻酔の量や置く時間を調整するなどの対策をしてもらうことで、安心して施術を受けられるでしょう。

  • 体調が優れない

    風邪気味や睡眠不足、生理中など、体調が優れないこともありますよね。体調が万全でないと、痛みを感じやすくなります。規則正しい生活を心がけ、しっかりと睡眠をとり、体調や肌の調子を整えておきましょう。

    ただし、気を付けていても体調を崩すこともあります。施術当日の体調が悪い場合には、無理せずに日程を調整することをおすすめします。

医療アートメイクの施術後に痛い場合の対処法

場合によっては、医療アートメイクの施術後に痛みが生じることがあります。以下にご紹介する方法を試してみて、痛みを緩和させましょう。

  • 患部を冷やす

    施術後に痛みや腫れ、赤みが生じた場合は、患部を冷やすと抑えられることがあります。ガーゼやタオルを濡らしたものや、タオルで巻いた保冷剤などをやさしく当てましょう。

    患部は傷がある状態なので、雑菌が入らないようにするために清潔なガーゼやタオルを使用することもポイントです。デリケートな患部を急激に冷やしてしまうと刺激になるので、保冷剤などを直接当てることは避けます。

  • 鎮痛剤を処方してもらう

    医療アートメイクは、医療機関で行う医療行為です。そのため、施術後に服用する鎮痛剤を処方してもらうことができます。決められた用法、用量を守って服用しましょう。

    痛みがある場合、傷口からの感染症の可能性もあります。鎮痛剤はドラッグストアなどで気軽に購入もできますが、痛みが気になる場合は一度クリニックに相談し、適切な処置をしてもらうのがおすすめです。

医療アートメイクの施術後に注意したいポイント

施術後は患部がデリケートになっており、施術後の過ごし方によっては痛みや腫れ、色素の流出などを引き起こす可能性があります。施術後に注意したいポイントを7つご紹介します。

  • 清潔を保つ

    施術した箇所は傷がある状態のため、汚れた手で触れるなどすると菌が入る可能性があります。炎症を起こして痛みを引き起こす原因になりかねないので、なるべく患部に触らないように注意して清潔な状態を保ちましょう。

    患部はしっかりと保湿する必要がありますが、保湿も手を清潔にしてから行うようにします。汗をかいてしまった場合は、放置せずにすぐに拭き取ります。

  • メイクは傷口に触れないように

    施術部位へのメイクは、施術後1週間を目安に控えましょう。患部はデリケートな状態のため、メイクが刺激になって肌トラブルが起こったり、菌が入ったりする可能性があります。

    施術部位以外はメイクが可能ですが、施術した箇所にクレンジング剤や洗顔料が付着しないように、シートタイプのものを使用するなど工夫しましょう。傷口が治らないうちにクレンジングや洗顔をすると感染のリスクや色素が定着しづらくなるので注意しましょう。

  • かさぶたを無理にはがさない

    施術後はかさぶたができることがありますが、かさぶたには雑菌の侵入を防いで傷口を回復させる役割があります。見た目やかゆみが気になるからといって無理にはがしてしまうと、出血など皮膚を傷つけて治りを遅くしかねないので、自然にはがれ落ちるのを待ちましょう。

    乾燥すると、かゆみがでやすくなります。かゆみが気になってつい掻いてしまい、かさぶたを無理にはがすことがないように、保湿して乾燥を防ぎましょう。

  • しっかり保湿する

    クリニックから処方されたワセリンなどの保湿剤を使って、十分な保湿を心がけます。施術後は乾燥しやすくなっていますが、乾燥は傷口の治りを遅らせる原因となるため注意が必要です。

    また、保湿によって色素が流出するのを防ぐ効果も期待できます。色素を定着させるためにも、入念に保湿しましょう。

  • 運動・入浴は控える

    運動や入浴は血行をよくする行為であり、血行がよくなると痛みや赤み、腫れが強く生じてしまう可能性があります。運動や入浴は控えましょう。

    運動時は汗をかきやすく、汗は雑菌の侵入や色素の流出につながる可能性もあります。また、入浴は代謝が活発になるため控えますが、シャワーは可能です。施術部位が濡れないように注意しながら、肌を清潔に保ちましょう。

  • 日焼けはしないようにする

    肌の大敵ともいわれる日焼けですが、医療アートメイクの施術後も紫外線に十分な注意が必要です。外出時は帽子や日傘、サングラスなどで対策をして、日焼けを避けましょう。

    紫外線によって医療アートメイクの色素が変色や退色するおそれがあります。そのほかにも、皮膚の乾燥や代謝を早めるなどの施術後に避けたい症状を引き起こす可能性があります。

  • 飲酒・刺激の強い食べ物を控える

    飲酒や唐辛子などが入った刺激の強い食べ物は、体温が上昇して代謝を活発にさせ、血行をよくします。その結果、炎症が起きて痛みや腫れが生じる可能性があるため、施術後は避けましょう。

    唇に施術した場合、熱い食べ物や飲み物が触れないようにすることも大切です。何か飲む際はストローを使用するなどして、敏感な状態の唇を刺激しないように工夫します。

医療アートメイクの痛みが不安ならカウンセリングで相談

医療アートメイクの施術時は麻酔をするので、基本的に我慢できないほどの強い痛みを感じることはないでしょう。ただし、施術部位によっては痛みを感じやすくなり、痛みの感じ方や体質は個人によって異なるため、痛みに対して不安を抱えることもありますよね。

丁寧なカウンセリングが受けられるクリニックを選ぶと、不安の解消につながります。施術に関する疑問や、痛みに対する不安をしっかり聞いてくれるクリニックへの相談がおすすめです。

過去に麻酔が効きにくかった経験がある、痛みに弱いと自覚しているなど、個別の不安に親身に対応してくれると、安心して施術を受けられるのではないでしょうか。

まとめ

医療アートメイクの痛みは、施術する部位や個人の痛みの感じ方などによって変わってきますが、基本的に麻酔をするため、強い痛みを感じにくいでしょう。痛みが心配な場合は、事前にカウンセリングで相談することで、不安を解消できる可能性があります。

クリニックでは施術をする看護師によるカウンセリングを行っており、不安や疑問などを聞いてもらえます。カウンセリング後には医師による診察も受けます。

施術は専用の個室にて、麻酔クリームを使用して行われますが、痛みを感じやすい場合は麻酔を追加で塗布することも可能です。医療アートメイクを検討しているものの、痛みが気になる方は、クリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。