基礎知識

これって失敗?眉の医療アートメイクがうまくいかなかったとき 

理想的な自分に近づくため、医療アートメイクの施術を検討している人は多いかもしれません。医療アートメイクを受ければコンプレックスなども解消できるため、日々をより楽しく過ごせるでしょう。しかし注意したいのは、眉の医療アートメイクは失敗する恐れがあることです。
本記事では医療アートメイクに失敗しないための予防方法や、除去したい場合はどのように対応すべきなのかを詳しく紹介します。

失敗を判断する適切なタイミングを知ろう!

医療アートメイクは、理想の眉などにするために受ける人が多い施術です。確かに美しさを追求することで自分に自信をもてるようになることから、とても大きなメリットを得られます。しかし、医療アートメイクの施術を検討している場合は「失敗するかもしれない」と頭に入れておく必要があります。「医療アートメイクに失敗した」と感じる人は、デザインのほか健康被害や、認識の違いが原因になることがほとんどです。

医療アートメイクに失敗しないためには、アートメイクアーティストとのカウンセリングで判断しなければなりません。「高い技術力があるのか」「希望のデザインや色味などをしっかり共有できているのか」などを基準に、自分自身が安心して施術を受けられるようなアーティストなのかを見極めてください。

失敗した医療アートメイクは除去できることも

もし医療アートメイクに失敗したとしても、除去できる場合があります。ただし、医療アートメイクを除去するにはある程度のリスクを伴うことを忘れてはいけません。除去を希望する場合はどのような点に配慮すべきなのか、早速チェックしていきましょう。

  • 施術後すぐはNG、ダウンタイムを待って

    確かに医療アートメイクを除去することはできますが、施術後すぐに除去することはできません。そもそも医療アートメイクは、肌に針を刺してインクを注入する施術です。そのため皮膚はダメージを受けており、傷口となっています。「今すぐに医療アートメイクを除去したい」という人は、ダウンタイムの完了を待つしか方法はありません。

    個人差はありますが、ダウンタイムは大体1週間は必要と考えておきましょう。傷口が落ち着き、施術による痛みや腫れ、赤みなどの症状がなくなったら除去施術を相談してください。

  • 「修正施術」も視野に入れる

    医療アートメイクを受ける際は、修正施術も視野に入れたほうがよいでしょう。信用できるクリニックを選んだとしても「失敗する」というリスクがゼロになったわけではありません。

    もちろん技術力が高く、丁寧な対応をしてくれるクリニックが失敗する確率は低いですが、リスクを想定しておく必要はあります。あらかじめ修正施術を視野に入れておけば、カウンセリング時に医療アートメイクを除去しやすい方法で施術できることもあります。

  • いずれも時間と費用はかさんでしまう

    医療アートメイクの除去には、時間と費用がかかります。気軽に自分の理想を叶えられるかもしれませんが、すぐに除去する際はダウンタイムの完了を待たなければならないので、少なくとも1週間は除去施術ができません。

    また、クリニックや施術方法によって、除去施術にかかる費用は異なります。余分な負担が増えるのは確かなので、事前に除去施術の方法や費用面も医師に質問しておくとよいかもしれません。

医療アートメイクで失敗しないためには

誰でも医療アートメイクには失敗したくないはずですが、医療アートメイクに失敗しないという保証はどこにもありません。しかし、失敗しないために予防策を講じるのは可能です。正しい情報を集め、医療アートメイクを相談する前から備えておきましょう。

  • 医療アートメイクは医療行為

    そもそも、医療アートメイクは医療行為です。医師や看護師の資格を持たない人は、医療アートメイクを施術することはできません。医療アートメイクの施術で使われるのは、医療で使われる針です。医療用の針で皮膚にインクを入れるため、医師や看護師以外は施術できないのです。

    そのため、医療アートメイクのクリニックを選ぶ際は、きちんと医療機関であることを見極める必要があります。医療機関ではないクリニックを選んでしまうと、健康被害に遭うケースも少なくありません。自分自身を守るためにもきちんと医療機関を選び、確かな技術力や知識、経験のあるアーティストのもとで施術を受けましょう。

  • 違法サロンを選ばないように注意

    医療アートメイクは医療行為であると先述しましたが、なかには違法サロンもあります。違法サロンは、医師や看護師の資格をもたずに運営されているものです。違法サロンは「安く施術できる」と宣伝していることが多いため、うまく誘導されてしまう人も多い現状があります。

    違法サロンでは医療アートメイクで失敗する確率がかなり高く、健康被害もたくさん出ています。医療アートメイクへの知識や技術が高くないことから、角膜に傷がついたり、施術部位が化膿したりする例も多いです。対処が遅れてしまうと傷が治らない場合もあるため、クリニックやサロンは慎重に選ばなければなりません。決して「格安」などの言葉に惑わされないようにしましょう。

  • クリニックの実績や症例写真をチェック

    違法サロンを避け、医療機関であるクリニックを選ぶには、ホームページなどで実績や症例写真をチェックするのも一つの判断基準になります。きちんとした医療アートメイクを行うクリニックは、十分な実績があります。そのため、ホームページなどに実績を掲載している例が多く、症例写真も併せて載せていることが多いです。

    症例写真を事前にチェックしておけば、自分と同じような医療アートメイクを受けた結果を参考にすることもできるでしょう。理想に近いデザインがあれば、気になったクリニックに相談すれば間違いありません。逆に、ホームページなどに症例写真がないものは違法サロンの恐れもあるので注意してください。

  • 施術内容と費用の確認

    信頼できるクリニックが決まったあとは、施術内容と費用をきちんと確認してください。患者想いのクリニックのほとんどは、施術内容や料金、回数をきちんと説明してくれます。しかし、実績のあるクリニックだとしても説明が不十分なケースはたくさんあります。

    「実績があるから」と信用し過ぎてしまうと、施術の認識が違っていたり、予算をオーバーしたりする恐れがあります。信頼できるクリニックだとしても、施術内容や費用、回数などはしっかりと共有しておくようにしましょう。施術内容や費用、回数などを医師と共有しておくことは、医療アートメイクの失敗を避けるための方法です。クリニックに任せすぎず、自分で疑問や不安を感じた点は積極的に質問するようにしてください。

  • 納得できるまでカウンセリング

    医療アートメイクの失敗を回避するには、納得のいくカウンセリングを受けるのが一番です。医療アートメイクの施術前には、どのようなクリニックであっても、まずカウンセリングが行われます。丁寧なカウンセリングを行うクリニックは、理想的な医療アートメイクを施術してくれる可能性がとても高いです。

    「どのようなデザインにするのか」「どのような施術内容にするのか」「施術回数はどうなっているのか」など、細かい点のイメージも共有することで、失敗は避けられます。失敗はアーティストと患者の共有不足から生まれるものが多いので、必ず患者が納得のいくまでカウンセリングを行うクリニックを選びましょう。

まとめ

「医療アートメイク」と「失敗」は、常に隣り合わせです。医療アートメイクの施術を決めたのなら失敗を見越して行動し、正しい情報を集めるのが賢い方法です。

眉の医療アートメイクがうまくいかない場合は「デザインが違う・納得がいかない」「傷跡が残ってしまった」「施術内容と回数が異なる」など、デザインだけではなく健康被害や認識の違いが生じているのがほとんどです。失敗例を多く出しがちなのは、施術者の技術や知識が足りない違法サロンです。

しかし実績のある医療機関のクリニックだとしても、共有不足で失敗するケースも珍しくありません。 眉の医療アートメイクに成功するためにも、丁寧なカウンセリングを行うクリニックを選んでください。

国際美容医療アートメイク協会が運営するアートメイクスクール
IMAA事務局 広報チーム
執筆者
IMAA事務局 広報チーム

本コラムでは、皆さんに役立つ医療アートメイクに関する情報をお届けします。基礎知識から最新のトレンド情報のみならず、医療アートメイクには不可欠な眉デザインの上手な描き方やメイクアップ方法など幅広く発信します。